1970年4月より「少年マガジン」誌上に連載され「アサ〜ッ!」「鼻血ブー」「オラオラオラ」「ワリャ
しまいにゃ血みるド!」など数々の流行語を生んだ天才漫画家「谷岡ヤスジのメッタメタガキ道講座」。
その常識を打ち破った斬新なタッチと革新的な台詞回し、過激でナンセンスな中にも社会風刺の効いた内容は、当時、ほぼ同時に連載を開始した他の競作ギャグ漫画をアッという間に凌駕してしまった。
そして、絶大なるブームの中、翌1971年3月、日活により実写映画化されたものがこの映画版だ。
あの過激な漫画を実写映画化してしまおうと企画する事自体、すでにキワモノの匂いがプンプンしているわけだが、ムジ鳥の絶叫や包丁脳天刺し、ハフハフ乳吸い、鼻血ブーなどの漫画の世界を臆面無く見事にそのまんま実写映像化。かなり悪趣味ではあるが、強烈な印象を残す異様な迫力に満ちあふれた作品となった。
「どした、どした」「なんだ、なんだ」と誇張した馬鹿っぽい台詞回し、原色を多く使ったセットなどもキワモノ度が高い。
とにかくそのくだらなさと危なさは超一級モノ。谷岡ヤスジの漫画にアレルギーのない方、かなりいっちゃてる映画を見たい方には超おすすめの怪作である。
あっ、間違えても子供向きの作品と思い、お茶の間の団欒では見ないように…。お茶の間は一瞬で凍りつきます。 |