日本では、まず知らない人はいないであろう永遠のヒーロー、ウルトラマン!
ウルトラマンの元ネタは何か?と言う訳で、今回のコラムはウルトラマンのルーツに迫る。
何がウルトラマンを生むきっかけになったのか?…その答えは、ウルトラマン以前のヒーロー、怪獣物といった日本特撮史を探れば、わかる…のです。
まず、テレビの世界での特撮ヒーロー物と言えば、アメリカの「スーパーマン」。国内で放映されたのが1956年11月(アメリカでの放送開始は1953年)で、あっという間に人気となり、その影響で国内でも1958年4月から始まった「月光仮面」、続いて「遊星王子」「ナショナル・キッド」などといった等身大ヒーロー物が製作され人気を呼んだ。
怪獣映画では、1954年11月「ゴジラ」、1955年4月「ゴジラの逆襲」、1956年12月「空の大怪獣ラドン」、1961年7月「モスラ」、1962年8月「キングコング対ゴジラ」、1964年4月「モスラ対ゴジラ」が製作される。そして同年12月の「三大怪獣
地球最大の決戦」以降、1965年12月「怪獣大戦争」、1966年12月「ゴジラ・エビラ・モスラ
南海の大決闘」と、明るく擬人化を強めていったゴジラ映画が公開。そのゴジラ映画公開の狭間、1965年8月「フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン」、1966年7月「フランケンシュタインの怪獣サンダ対ガイラ」と続く怪奇色の強い2本の怪獣映画が公開される。
再びテレビの世界に戻って、1963年1月「鉄腕アトム」、同年10月「鉄人28号」、同年11月「エイトマン」といったロボットアニメ物が放送。1964年8月「ビッグX」、1965年1月「スーパージェッター」、同年5月「宇宙エース」、「宇宙少年ソラン」と相次いでSFアニメが製作。そして実写特撮物として1966年1月から円谷プロ制作の「ウルトラQ」がスタート。さらに同年7月「マグマ大使」と続き、いよいよ7月17日より平均視聴率36%超(最高42.8%)の高視聴率を誇る「ウルトラマン」がスタートする事となる。
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