怪獣大戦争
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"みんなで楽しめる!東宝のお正月映画第1弾"
"ゴジラ・ラドン・キングギドラ お正月のスクリーンで 謎のX星で大暴れ!"
"ゴジラがシェーッ!"

「エレキの若大将」(→※詳細はこちら)との豪華2本立お正月映画として、1965年12月19日に公開された「怪獣大戦争」。

位置づけ的には空想科学映画シリーズの第2作にあたるが、前作「フランケンシュタイン対地底怪獣」(→※詳細はこちら)で見せた怪奇映画的な趣は消え、ゴジラ映画シリーズ第6作の本作が狙ったコンセプトは公開当時の新聞広告の宣伝コピーを見てもわかるように、“怪獣映画と宇宙SF映画をミックスさせた大人も子供も楽しめる東宝娯楽作品”であった。

「科学と原始怪獣の結びつきを狙い」「荒唐無稽な話を不自然ではなく視覚的に面白くする事に主眼を置いた」と円谷英二が本作について記しているように、そのビジュアルは当時としては斬新。
液体窒素を使い撮影された円盤が明神湖から出現するファンタジックなシーン、統制官を筆頭とするユニークなX星人たち、後にメーサーへと改造され東宝防衛隊屈指のスーパー兵器となるAサイクル光線車の活躍など。

過去の映画で使われた特撮シーンのライブフィルムの再利用が目立つようになり、前作「地球最大の決戦」で見せたキングギドラの衝撃度も薄れてしまったが、それでもゴジラ、ラドンと繰り広げる怪獣バトルは本作の見所でもある。

また、怪獣の擬人化が顕著になった作品でもあり、ゴジラが宇宙に飛び出し無重力空間で行う"シェー"は当時の子供たちに大いに受け、ゴジラは完全に子供たちのアイドルとなった。
そして、翌1966年1月2日よりテレビ放送され人気を博す「ウルトラQ」(→※詳細はこちら)とともに、第一次怪獣ブームを巻き起こす大きな起爆剤ともなったのである。
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VIDEO & LD GALLERY
●ベータ(β)版<TG0632-V>
VHS版<TG0632-β>
1983年(?)東宝
スタンダードサイズ
75分短縮版

※ジャケット画像はベータ(β)版
1983年頃にリリースされていた初版ベータ<TG0632-β>・VHS<TG0632-V>ビデオソフト。
チャンピオンまつり短縮版改題「怪獣大戦争 キングギドラ対ゴジラ」スタンダードサイズ収録75分版となる。

25,000円という今では信じられないような値段だが、雨傘番組でもなんでも良いので、とにかく怪獣映画がテレビ放送されるのを心待ちにしていたあの日の事を考えれば、いつでも好きな時に何度でも見られるビデオの値段としては、こんなものだろうと納得していた。(レンタルビデオ屋が普及するのは1985年以降)
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●東宝初盤LD
1986年5月21日<TLL2042>
左右を少しカットしてズーム、シネスコとビスタの中間のようなサイズで収録。
−サイドA 56分52秒収録
−サイドB 37分16秒収録(※本編のみ実測)
・解説書封入、チャプター&特典映像無し


チャンピオンまつり版「怪獣大戦争 キングギドラ対ゴジラ」含め"東宝チャンピオンまつり"として再公開されたゴジラ作品は、ほぼすべて直接オリジナルネガを切って作られた短縮版となる。複製ネガを作らなかったのは、日本映画斜陽期における予算削減の影響でまさに使い捨て感覚の処理。カットされて切り取られたネガはそのまま倉庫行きとなった。
「キングコング対ゴジラ」はその切り取られたネガが永らく所在不明で現在でもその一部は失われたままとなる。

幸いな事に「怪獣大戦争」はオリジナル全長版の海外輸出用インターネガ(上映用プリントを複製するための子ネガ)が保存されていたため、1986年という比較的早い段階でオリジナル全長版が初ソフト化された。(※それ以前にリリースされていたソフトが上記短縮版ビデオ)

本東宝初盤LD<TLL2042>がその全長版ソフトとなる。

残されていた海外輸出用インターネガをマスターとし、オープニングを国内公開用オリジナル版の「東宝」マークに差し替えるなど日本語文字テロップ等の修正を加えたもの。
オリジナル全長版(94分版)としては初ソフト化となるが発色が悪く、黄色く褪色したような画質で当時残されていたフィルム素材をそのままソフト化したような印象を受ける。

海外輸出用インターネガの特長としては、オープニングの「TOHO COMPANY, LTD.」(及び「東宝」)マーク部分の音楽の最初の一音が切れている。 サントラ盤と聞き比べるとよくわかるが、これはネガを作る際のミスがそのまま残っているものと思われる。
また、オープニングクレジット最初のP-1号静止画の左上部と、オリジナル版44分13秒過ぎゴジラとラドンを宇宙輸送する円盤が画面左下から右上に移動するシーンの左上部に糸クズのようなノイズが現れる。
(この糸クズノイズは1992年8月リリースの下記チャンピオンまつり版LD<TLL2190-3>でも見られるノイズとなる)

その他、目立つ箇所としてはオリジナル版83分11秒過ぎ、アナウンサー(池谷三郎)とともにグレン、哲男、ハルノが入るテレビ局のコントロール室の壁の色がライティングの影響で青味がかっている。
(これは他のソフトでは2003年5月リリースの東宝初盤DVD<TDV2716D>のみに見られる特異な画質シーンとなる。)

テロップに関しては、オリジナル版本編60分19秒過ぎ、世界各国の動乱写真のモノクロモンタージュに重なる新聞タイトル風の文字テロップ「各地の治安マヒ状態」「株価大暴落」「集団発狂者、各地に続出」の表示がある。

海外輸出用インターネガでは当然この部分は、海外向け用に別の字ネガ対応になっていたはずなので、冒頭のインターナショナル版「TOHO COMPANY, LTD.」を「東宝」マークへ差し替える作業と同時に、残されていた字ネガから復元したものと思われる。
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●ゴジラ激闘外伝LD-BOX
東宝チャンピオンまつり版

「怪獣大戦争 キングギドラ対ゴジラ」
1992年8月1日 東宝<TLL2190-3>
1971年3月17日(水)の春休みに東宝チャンピオンまつり版として公開された改題「怪獣大戦争 キングギドラ対ゴジラ」74分09秒短縮版。
※1965年12月19日「怪獣大戦争」オリジナル版劇場公開時、一部新聞紙上やスピードポスターなどでは「ゴジラ・ラドン・キングギドラ 怪獣大戦争」(またはゴジラ・キングギドラ・ラドン 怪獣大戦争)というタイトル表記も見受けられた。
→タイトル比較はこちら

左右を少しカットしてズーム、シネスコとビスタの中間のようなサイズで収録。
−サイドA 57分17秒収録
−サイドB 16分52秒収録(※本編のみ実測)
サイドBは貴重なCAV収録で、アナログディスクとしては最良画質。
マルチオーディオ仕様(左ch〜通常音声、右ch〜BGMのみ)。

■特典映像(すべてCAV収録)
・「怪獣大戦争 キングギドラ対ゴジラ」版劇場予告篇(2分20秒)
・事業部製パンフレット&宣伝部製パンフレット静止画
・劇場展示用スチール(ロビーカード)8枚静止画
同時上映は「アタックNo.1 涙の不死鳥(テレビシリーズ編集版)」「ムーミン(第7話・さよならガオガオ)」「昆虫物語みなしごハッチ・お月さまのママ」「いなかっぺ大将(5回Aパート・ワンとも困るだス、10回Bパート・かわいこちゃんニャよわいだス)」
※岩手県では併映として前々回夏の「アタックNo.1」「みにくいあひるの子」を上映。
岩手県釜石市では「怪獣総進撃」他を上映。青森県八戸市では「サンダ対ガイラ」他を上映。(封入解説書より抜粋)
オリジナル全長版を全編に渡り所々カットした74分09秒短縮版。
「キングコング対ゴジラ」チャンピオンまつり版LD同様、やや青味が強いのが特長。
下記2014年リリース東宝ブルーレイ盤の特典映像収録の「チャンピオンまつり版」とはマスター違いとなるもので、こちらの方が短縮されたオリジナルネガからテレシネされたものと思われ、解像度は劣るが発色自体は良い。

オープニングの「東宝」マーク部分の最初の音が切れていないサントラ盤通りの正常版。
海外輸出版マスター同様、本チャンピオンまつり版にもクレジット最初のP-1号静止画の左上部と、X星人がゴジラとラドンを宇宙輸送するシーンの左上部に糸クズノイズがでる。
また、アメリカ公開用フィルムをDVD化したものと思われる下記SIMITAR版米国初盤DVD<7477>の“ゴジラとラドンを宇宙輸送するシーン”にも同じ糸クズノイズがある(オープニングクレジット最初のP-1号静止画の糸クズノイズはレストア処理しているようで除去されている)。
プリントする際のどこかの段階で写り込んだものか、ひょっとしたらオリジナルネガ原板に起因するノイズなのかもしれない。
またグレン、哲男、ハルノが入るテレビ局のコントロール室の壁の色は白い。
■オリジナル全長版との相違点およびカット部分の詳細
東宝チャンピオンまつり公開用の短縮版制作にあたり、一体オリジナル版のどこをどのように切ったのか、また全長版と違う部分を検証してみた。
・00:00:14〜
クレジットタイトルは改題「怪獣大戦争 キングギドラ対ゴジラ」に差し替え
・00:01:32〜
・オリジナル版本編冒頭の「一九六X年 銀河系宇宙に新しい謎が生れた X星の出現である」という文字テロップを削除し「一九七X年 新発見の惑星に向かって 有人ロケットP1号が打ち上げられた」という新ナレーションに追加変更
・オリジナル版00:01:46〜00:01:50
オリジナル版本編最初のグレンと富士の会話「富士 WSAと連絡の時間だ」「OK グレン」カット
・オリジナル版00:02:15〜00:02:34
P1号船内の富士の台詞「Y3.3 Z」から宇宙局内のモニターに写るグレンと富士の「時刻 宇宙時23時59分30秒」の台詞部分までカット
・オリジナル版00:02:40〜00:04:20
P1号船内の機器を操作するグレンの手のアップ、桜井博士と富士、及びハルノと桜井博士のやりとりの最後、桜井博士の台詞「発明?」までまるごとカット
※オリジナル版ではこの桜井博士の「発明?」の台詞のすぐあとに“レディ・ガードの騒音に文句をいう下宿のおばさんと哲男のやりとり及び哲男が契約の電話を受けて驚く”一連のシークエンスがくるが、短縮版ではこのやりとりはクラブ「星の花」でのハルノと哲男のやりとりの途中に挿入される
桜井博士が記者達の質問に答えるシーン(オリジナル版00:05:22〜00:06:05)とP1号が宇宙を飛ぶシーン(オリジナル版00:06:06〜00:06:11)を入れ替え(短縮版ではP1号が宇宙を飛行するシーンが前にきて、桜井博士が記者達の質問に答えるシーンが後にくる)。 そして、哲男とハルノが波川とレディ・ガードの契約のために会うクラブ「星の花」のシーンへと繋げている
・オリジナル版00:07:48〜00:08:43
クラブ「星の花」で波川との話が終わったあと再び挿入されるP1号が宇宙を飛ぶシーンから、ハルノと哲男の帰り際のやりとり、哲男が富士に発明が売れたら逆立ちしてアカンベエしてやると言われたという台詞から、P1号船内の富士とグレンが逆さまで現れる一連のシークエンス。そして富士が「目的のX星は あれの裏側だ」と言うシーンまでカット
・オリジナル版00:09:11〜00:09:29
桜井博士の「慎重にやってくれよ」から富士の「目の前で 親父に怒られてるみたいです」までカット
・オリジナル版00:09:46〜00:10:16
富士の「グレン 何か見えるか?」からグレンの「しかし それが宇宙という所さ」までカット
・オリジナル版00:13:04〜00:13:13
X星に降りた富士の「おい グレン 俺はあの丘行って 国旗を立ててくる」、グレン「よし僕はテレメーターを準備する」の台詞部分までカット
・オリジナル版00:16:18〜00:16:33
・P1号と連絡がつかなくなりあわてる宇宙局のシーン。ハルノが心配して桜井博士へ「先生…」と声をかける直前から、再びX星人基地内の富士の俯瞰シーンへ戻る直前のシーンまでカット
・オリジナル版00:18:54〜00:19:27
統制官が「何?怪物ゼロ」と言った直後の「各居住区はブロックごとに防備態勢に入れ」の台詞部分から、怪物ゼロの説明をするシーン、そして「怪物ゼロを お目にかけましょう」と機械のスイッチを入れるシーンまでカット
・オリジナル版00:19:56〜00:20:31
富士の「どうして撃退しないんです?」から「待つだけです 立ち去るのを」という統制官、さらにこの後に挿入されているキングギドラの破壊シーンもカット。続く「第15居住区 落盤です」からのあわてるX星基地内のシーンまでまるごとカット。
わずか数秒だがキングギドラの破壊シーンもカットされていた。
・オリジナル版00:22:19〜00:22:44
キングギドラが去ったあと、統制官が「ゴジラとラドンをお借りしたい」と借り受けを申し出るシークエンス内で、 統制官が「そうです 地球がキングギドラの危機を ゴジラ ラドンの協力で回避したことは知っています」と言うシーンから、グレンが「ゴジラとラドンがどこにいるのか」「どういう方法で宇宙を運ぶのか」と聞き返すシーンまでカット。
シリーズ前作「三大怪獣 地球最大の決戦」にあたるエピソード部分を削除しているが、これはチャンピオンまつり版「怪獣大戦争 キングギドラ対ゴジラ」が公開されたのが1971年3月で、前作「三大怪獣 地球最大の決戦」のチャンピオンまつり版「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 地球最大の決戦」の公開が同年12月と遅く、その時点ではまだ公開されていなかった事による削除と思われる。
初めてゴジラ映画を観た子供たちが何の事を言っているのか、わからなくならないように配慮したものだろう。
(ちなみに「三大怪獣 地球最大の決戦」オリジナル版初公開は1964年12月)
・オリジナル版00:23:19〜00:24:09
地球へ帰還するP1号の発射シーン及びグレンと富士、見送る統制官とのやりとりカット
・オリジナル版00:25:05〜00:27:12
国会議事堂全景から議事堂内での討論の様子。そしてゴジラがいる「明神湖」とラドンがいる「鷲ヶ沢」の遠景までカット
※この「明神湖」と「鷲ヶ沢」の遠景シーンがカットされた事により、地名表示されるテロップ(字ネガ)が所在不明となり、2014年の日本映画専門CH、NHK BSプレミアムハイビジョン放送版、および東宝ブルーレイ版にて復元されるまで見る事ができなくなっていた
・オリジナル版00:28:21〜00:31:31
世界教育社で玄関払いを食った哲男。ハルノと一緒に富士とグレンに会うために喫茶店へ向かうシーン、及び喫茶店での一連の会話。グレンと波川が高速を走り去るシークエンス。そして明神湖遠景のシーンまでまるごとカット
・オリジナル版の"明神湖上にて防衛隊がガイガーカウンターで放射能測定をするシーンと、毎朝新聞紙面「明神湖々底に放射能/ゴジラ存在は確実」のシーンを入れ替え(短縮版では毎朝新聞紙面「明神湖々底に放射能/ゴジラ存在は確実」が前にきて、明神湖上にて放射能測定をするシーンが後になる。SEも変更されている)
・オリジナル版00:32:27〜00:33:54
グレンと富士が車で明神湖畔のバンガローへ向かう途中グレンが車を停めて富士に、統制官を見たと話すシーンまるごとカット。
このカットされたシーン内でグレンと富士が車の運転を代わるため、短縮版ではグレンが運転していた車が明神湖畔へ着いた時には富士が運転しているというNG的なシーンとなっている
・オリジナル版00:38:25〜00:38:34
鷲ヶ沢へ配備された自衛隊が「おお 円盤だ」と驚くシーンから、明神湖上の円盤が電磁波を発し、湖上が噴煙のような水しぶきを上げる部分までカット
・オリジナル版00:42:41〜00:42:49
円盤飛行前の静止シーンと見送るハルノ、国家各代表らのシーンまでカット
・オリジナル版00:43:23〜00:43:47
ゴジラとラドンを輸送する円盤がフェードアウトした後のシーン、統制官の「あなた方の宇宙船よりショックは少ないでしょ?」から、円盤内のメーターのような機械のアップショット直前、ゴジラとラドンが円盤に連れられて宇宙を行くシーンまでカット
・チャンピオンまつり短縮版00:29:15〜
X星人の地球基地がある目倉島に映像が切り替わったあと、「伊豆半島の西海岸にある目倉島。ここにはただ一軒、世界教育社の別荘があった。」というナレーションがチャンピオンまつり版のみに入る
・オリジナル版00:45:13〜00:45:24
X星人の手下が、哲男が後をつけて地球基地まで来ている事を司令官に報告し、司令官が波川に向かって「君はあの男一人の処理も怠っている」と怒るシーンカット
・オリジナル版00:47:29〜00:47:58
X星の地表から円筒の出入口が出てパイプを持ったX星人が現れるシーンから、酸化水素吸収管を使って作業している事を統制官が説明するシーンカット
・オリジナル版00:48:08〜00:48:19
円筒の出入口が地中へ戻るシーンから、迫り来るキングギドラ。輸送カプセルに閉じ込められたままのゴジラとラドンのシーンまでカット※ここでもキングギドラの飛行シーンがカットされている
・オリジナル版00:49:23〜00:49:44
X星での三大怪獣のバトルの途中に挿入される、統制官の「無論 この計画の成功は地球の協力あってです」「感謝します」と言うシークエンスカット※シーン前後の切替りの怪獣バトルもわずかだがカットされている
・オリジナル版00:53:18〜00:54:03
富士とグレンが基地内を探ろうとして捕まったあと、統制官の「君たちは許可なく なぜ勝手な行動をしたのか」から「討論はよしましょう」の台詞部分までカット
・オリジナル版00:55:55〜00:56:18
X星人が作ったP1号のイミテーション機に乗り込んだ富士、グレン、桜井博士。モニターに映ったゴジラとラドンを見ながらグレンが「ああ 時々は困った奴らだが」「こうなると何だか かわいそうだな」と言うシーンから、「イミテーションの方が本物より優秀です」と言う統制管の言葉にムッとする富士のシーンまでカット
・オリジナル版00:56:58〜00:57:58
X星のシーンが終わり、世界教育社で哲男の行方を波川に聞くハルノのシーンから、X星人の地球基地で牢に閉じ込められている哲男がX星人の司令官(世界教育社社長)と話し「おい おい 統制官って誰だ」と叫ぶシーンまでカット
・オリジナル版00:58:28〜00:58:33
X星人の「使節団が戻りました」から、司令官が「テレビ」と言いながら、モニターをかがみこんで見ようとするシーンカット
・オリジナル版00:59:21〜00:59:36
ガンの特効薬だというテープをかけるが、音が出ず「機械が故障してるんじゃないかね」と不安になるシークエンスカット
・オリジナル版01:00:47〜01:00:58
世界各国の動乱写真のモノクロモンタージュの最後の部分カット、さらに新ナレーション「そして、東京にある世界教育社も襲撃の被害を受けた」が追加。
・オリジナル版01:07:09〜01:07:23
対策会議冒頭から宗教代表の台詞「しかし魂は救われます」までカット
・オリジナル版01:09:16〜01:09:43
Aサイクル光線の実験途中の富士の台詞「はあ― しかし」「円盤がゴジラやラドンをコントロールしてる 電磁波の強度が問題です」から桜井博士の「何しろ 待ってくれと言うわけに いかん相手だから」までカット
・オリジナル版01:10:04〜01:10:07
地球基地の牢内のグレンと哲男のシーン冒頭、哲男の「静かですね」から、グレンが「ああ」と言って立ち上がって歩き始めた所までカット
・オリジナル版01:23:35〜01:23:55
アナウンサー(池谷三郎)の「皆様の受信機に これから不協和音が流れますが 故障ではございません」の台詞部分からコントロール室にいる哲男、ハルノ、グレンが並ぶシーンまでカット
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●東宝再発盤LD ニューマスター版
1994年10月1日<TLL2233>
ニューマスター仕様の完全シネスコサイズ収録 オリジナル94分版
−サイドA 50分54秒収録
−サイドB 43分25秒収録(※本編のみ実測)
・解説書封入
・東宝チャンピオンまつり「怪獣大戦争 キングギドラ対ゴジラ」版劇場用予告篇収録(2分20秒)


封入解説書内に“X星統制官(土屋嘉男)”と紹介されている写真は伊吹徹の間違い。サングラスをかけて顔が隠れてはいるが、明らかなケアレスミス。ジャケット帯にも同じ写真があるが、制作関係者は誰も気づかなかったのだろうか…?

上記東宝初盤LD<TLL2042>とはマスター違いで発色もよい。
やや寒色系が強く、特にX星で統制菅が富士とグレンに「怪物ゼロ」の説明をするあたりなどはハイビジョン放送版、東宝ブルーレイ版とは明らかに画質が異なる。

チャンピオンまつり版LD<TLL2190-3>同様、オープニングの「東宝」マーク部分の最初の音が切れていない正常な状態となる。
また、上記海外輸出版マスターを使った東宝初盤LD、オリジナルネガから起こされたチャンピオンまつり版LD同様、クレジット最初のP-1号静止画の左上部と、X星人の円盤がゴジラとラドンを宇宙輸送するシーンの左上部に糸クズノイズがでる。
そしてグレン、哲男、ハルノが入るテレビ局のコントロール室の壁の色がチャンピオンまつり版LDと同じように白い。

上記の理由から、オリジナルネガから起こされたチャンピオンまつり短縮版(青味がやや強い)を元マスターとして、海外輸出用ネガおよびカットされた部分ネガをパーツのような素材として流用しオリジナル全長版にビデオ復元したものと考えられる。

なお、世界各国の動乱写真のモノクロモンタージュに重なる新聞タイトル風の文字テロップがすべて抜けているが、これは字ネガテロップの入れ忘れミスと思われる。
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●GODZILLA VS. MONSTER ZERO
米国盤LD
1995年8月15日<LV12696>
PARAMOUNT HOME VIDEO
トリミングスタンダードサイズ版、英語吹替モノ音声収録(デジタル音声)、チャプター無し
クレジットタイトル「GODZILLA VS. MONSTER ZERO」バージョン。
−サイドA 51分55秒収録
−サイドB 41分02秒収録(※本編のみ実測)
本編92分57秒版。
同じパラマウントからLDリリースされていた日本特撮作品を紹介したジャケットサイズぺラ告知が封入。

LD特有の明るさはあるが、全体的にメリハリがなく平板でやや黄色っぽい。
■本編映像内容については下記SIMITAR版米国初盤DVD<7477>参照→
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●米国版VHS
1989年<12696>
PARAMOUNT PICTURES CORP.
トリミングスタンダードサイズ版 92分57秒版

下記SIMITAR版版米国初盤DVD<7477>と画質の傾向が似ていて、LDより本VHSビデオの方がメリハリがある。
同じパラマウントでもLDとは素材の入手経路が違うようだ。

■本編映像内容については下記SIMITAR版米国初盤DVD<7477>参照→

巻末に"GODZILLA'S REVENGE"(オール怪獣大進撃)、"GODZILLA vs MOTHRA"(モスラ対ゴジラ)、"TERROR of MECHAGODZILLA"(メカゴジラの逆襲) 3本のビデオ予告編が続けて流れ、"GODZILLA coming soon to your local store"で終わる4分30秒ほどのレアなローカル予告編映像収録
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DVD GALLERY
●GODZILLA VERSUS
MONSTER ZERO
SIMITAR版米国初盤DVD
1998年5月5日<7477>
SIMITAR ENTERTAINMENT
コードフリー、英語吹替、5.1chサラウンド・ステレオ音声収録、チャプター付。
アメリカ公開版(92分57秒)収録

ディスク片面それぞれにシネスコ(ノンスクイーズ)サイズとスタンダードサイズ版両収録
シネスコ版本編クレジットタイトルは「MONSTER ZERO」、
スタンダードサイズ版は「GODZILLA VS. MONSTER ZERO」バージョンとなる。
(本編映像内容は両タイトルとも同じ)
→海外版タイトルはこちら
■特典映像
・アメコミ風の文字で処理された「ゴジラ」「モスラ対ゴジラ」「怪獣大戦争」「オール怪獣大進撃」「メカゴジラの逆襲」ビデオ予告編
・Trivia Game(三択クイズ)
・ギャラリー・オブ・ゴジラ(平成ゴジラを中心とした静止画写真集)


オープニング・カンパニーロゴは、
HENRY G. SAPERSTEIN PRESENTS
A UNITED PRODUCTIONS OF AMERICA (UPA) RELEASE / ANOTHER DEI COMPANY
A TOHO CO. LTD. - HENRY G. SAPERSTEIN ENTERPRISES PRODUCTION
さらに、クレジットタイトル
Starring NICK ADAMS in MONSTER ZERO / COPYRIGHT MCMLXX BY BENEDICT PICTURES CORP.
と続く。

「サンダ対ガイラ/海外版」のオープニングにも
A HENRY G. SAPERSTEIN ENTERPRISES PRESENTATION
THE WAR OF THE GARGANTUAS / 1970 BENEDICT PICTURES CORPORATION
と表示される事から、本作「怪獣大戦争」もHENRY G. SAPERSTEIN、ベネディクト・プロとの提携作品だった事が伺われる。
しかし「フランケンシュタイン対地底怪獣」「サンダ対ガイラ」と違い、海外版用に撮り足した特撮シーンは無い。
※特撮以外で撮り足したシーンはアメリカ公開版70分36秒、哲男とグレンが地球基地の牢の中で読む波川からの手紙アップが英語の手紙に差し替えられた部分となる。

ニック・アダムスの声は国内版では納谷悟朗が吹替えているが、海外版では本人の肉声となる。
アメリカでは「THE WAR OF THE GARGANTUA」“サンダ対ガイラ海外版”(→※詳細はこちら)との2本立てで1970年7月29日に公開されている。


アメリカ公開版フィルムをそのままテレシネしたもののようで、もっともアメリカ公開版に近い映像となるのではないだろうか。
シネスコ版は残念ながらノンスクイーズ収録となり暗いシーンになると時折ブロックノイズも見られるが、寒色系の映像で画質も良い。黒がしっかりと黒くフィルムライクな印象を受ける。
オープニングクレジットの糸クズノイズはレストア処理して消しているが、ゴジラとラドンを輸送するシーンには糸クズノイズがあるので、国内に残されていた海外輸出用インターネガから作られたものである事がわかる。

新聞タイトル風の日本語文字テロップは、同じような新聞タイトル風に作り替えた英語文字版に差し替えられ、「LAKE MYOJIN」「WASHIGASAWA」の英語テロップも有る。

アメリカ公開版は1時間32分59秒、国内オリジナル版は1時間34分13秒となる。
基本的にアメリカ公開版としてリリースされたソフトは、画角・解像度は別にして本編映像内容はすべて同じもののようだ。

■アメリカ公開版で編集およびカットされたシーン
・00:00:10〜00:01:27
オープニングテーマ曲「怪獣大戦争マーチ」は、X星の円盤が明神湖と鷲ヶ沢からゴジラとラドンを電磁波で引きずり出すシーンに流れる挿入曲「電磁カプセル」に差し替え(ラスト近くのX星人への反撃シーンではそのまま流れる)。
また、冒頭の「一九六X年 銀河系宇宙に新しい謎が生れた X星の出現である」という文字テロップは英語テロップに差し替え。
・00:20:45〜00:20:54
キングギドラに酸化水素工場を破壊されたという連絡を受けた統制官の言葉がX星の言葉に切り替わった後のシーンカット
・00:24:30〜00:24:38
統制菅が怪しくX星語をつぶやくシーンカット
・00:24:59〜00:25:03
X星からの帰還を報じる「P1号X星から無事帰る」の新聞紙面アップカット
・00:00:00〜
「明神湖」「鷲ヶ沢」の遠景シーンに地名として表示される文字テロップが「LAKE MYOJIN」「WASHIGASAWA」と英語テロップに差し替え
・00:27:15〜00:27:18
世界教育社の日本語文字看板が写るシーンカット
・00:31:47〜00:31:53
毎朝新聞紙面「明神湖々底に放射能/ゴジラ存在は確実」を報じる新聞紙面カット
・00:34:51〜00:34:52
グレンと富士が防衛隊長らと明神湖からの円盤出現を目撃するシークエンス内の、富士の「ちきしょう」という台詞部分のみカット
・00:38:14〜00:38:20
鷲ヶ沢の第2調査隊の退避シーン後半部分カット
・00:43:05〜
オリジナル版では、ゴジラとラドンを連れた円盤が青空をの上空へ飛び去っていくシーンから地球の全景、そして再び同じアングルでゴジラとラドンが宇宙を飛ぶシーンへと画面が切り替わり円盤内の明転シーンへと移るが、海外版ではゴジラとラドンを連れて円盤が青空の上空へ飛び去っていくシーンをカットし、すぐに円盤内の明転シーンへと移る。
そしてまたすぐにゴジラとラドンが宇宙を飛ぶシーンを挿入し、富士、桜井博士、グレンと統制菅の会話へ戻るといった一部シーン入替えとカットが行われている。
・00:45:45〜00:45:51
富士の「グレン 気を許すな」、「分かってるよ」部分カット
・00:50:46〜00:50:52
グレンと富士が席からいなくなり、統制官が無線を使ってX星語で会話をするシーンカット
※アメリカ公開版ではX星の言語になるシーンはカットされているが、国内オリジナル版58分15秒、地球基地の司令官(世界教育社社長)が統制官と無線で話すシーンの最後にもX星の言葉に切り替わるシーンのみカットせず、英語吹替のまま会話を終わらせている。
・00:51:29〜00:51:33
グレンと富士がエレベーターに逃げ込むシーンの最後、X星人の「ダメだ 統制官に報告」の台詞部分カット
(通路のシーンからの切り替わり部分も数秒カットしている)
・01:00:22〜
新聞タイトル風の文字テロップ「各地の治安マヒ状態」「株価大暴落」「集団発狂者、各地に続出」を、それぞれ "PLANET X ULTIMATUM" "PANIC GRIPS WORLD" "GLOBAL RIOTS RAGE"に差し替え
・01:05:14〜01:05:17
「ゴジラもラドンもこの電磁波で自由に操られる」という統制官の円盤からの声に続く、富士の「ちきしょう!」の台詞部分カット。
※またもや富士の「ちきしょう!という台詞部分がカットされているが、英訳するには子供向け映画にはふさわしくないという事なのだろうか。
・01:05:53〜01:05:56
桜井博士がキャビネットから取り出した「電磁波に対するAサイクルの影響」と書かれた実験報告ファイルの表紙がアップになるシーンカット
・01:10:36〜01:10:56
哲男とグレンが地球基地の牢の中で読む波川からの日本語の手紙アップが、英語の手紙にまるごと差し替えられている。これは後から別撮りされたものだろう。
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●GIDORRA BEFEHL AUS DEM DUNKELN
ドイツ初盤DVD
2001年9月1日<74508>
MAWA Film & Meiden
GODZILLA MONSTER COLLECTION VOL.4 怪獣大戦争/ドイツ公開版
PAL方式・コード2、ドイツ語吹替(モノ音声)
一応チャプターで区切ってはいるがメニューはなく、メニュー上からのシーン選択はできない。

シネスコサイズの左右をややカットしたズームビスタサイズ(ノンスクイーズ)にて収録 77分13秒版(PAL早回し版/ジャケット表記79分)。
ドイツ公開版フィルムからそのままテレシネされたもののようで、オープニング・カンパニーロゴは「Eine Produktion TOHO CO. LTD.」「BEFEHL AUS DEM DUNKELN / frei nach Motiven von Hans Dominik」となる。
西ドイツ公開は1967年2月12日(アメリカ公開は「サンダ対ガイラ」と2本立で1970年7月29日)となる。
→海外版タイトルはこちら
アメリカ公開版でカットされていたX星語を話すシーンも含まれているので、海外輸出用マスターをドイツ独自で編集した短縮版と思われる。
アメリカではダンシングゴジラと呼ばれている「シェー」、怪獣バトルでのボクシングのマネなどゴジラが擬人化されているシーンを含め、かなりのシーンがカットされている。

■ドイツ版で編集されている主な変更シーン
・オープニングテーマ曲「怪獣大戦争マーチ」は、電子音が鳴り響く「禁断の惑星」のような曲に差し替えられている。
アメリカ公開版でもオープニングテーマは本編挿入曲「電磁カプセル」に差し替えられているが、海外では軽快で勇壮なオープニングはモンスター映画にはふさわしくないという事なのだろうか?(Aサイクル光線車が活躍するX星人への反撃シーンではそのまま流れる)
・X星からの帰還を報じる「P1号X星から無事帰る」の新聞紙面のアップなどは、国内オリジナル版そのままでドイツ語テロップをかぶせて処理。
・「明神湖」「鷲ヶ沢」に地名として表示される文字テロップ無し。
・X星人がゴジラとラドンを宇宙輸送するシーンの糸クズノイズはシーンそのものがカットされている。
・世界各国の動乱写真のモノクロモンタージュに重なる新聞タイトル風の文字テロップ無し。
・哲男とグレンが地球基地の牢の中で読む波川からの手紙アップは日本語そのまま。ドイツ語吹替音声で処理。
・富士周辺の村落を攻撃し始めたゴジラ、ラドンから人々が逃げ惑うシーンに、何故か「海底軍艦」のモブシーンが流用されている。
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●東宝初盤DVD
ジュエルケース版
2003年5月21日<TDV2716D>

ニュープリント・テレシネによるシネスコ・スクイーズ収録、94分13秒オリジナル版。
音声:日本語モノラル/日本語2003Remix(5.1ch)/土屋嘉男オーディオコメンタリー収録
字幕:日本語字幕収録
オールカラー16P解説書封入


チャンピオンまつり短縮版オリジナルネガから新たにプリントを起こし、上記東宝再発盤LD<TLL2233>ニューマスター版と同じ手法でテレシネ作業を行っているものと思われる。
ようやくレストア処理が施され、クレジット最初のP-1号静止画の左上部と、円盤がゴジラとラドンを宇宙輸送するシーンの左上部の糸クズノイズなどが除去されている。
もちろんオープニングの最初の音楽欠けも無い。

2014年にリリースされた東宝ブルーレイ版より解像度は劣るが、黒潰れのない画質良好なものとなる。
ただ不明なのが、オリジナル版83分11秒過ぎ、アナウンサー(池谷三郎)とともにグレン、哲男、ハルノがテレビ局に入るシーンの壁の色が青い。
これは海外輸出用マスターを元とした初盤LD<TLL2042>の色味と同じものとなり、このシーンだけ抜き取って繋いだという事も考えられる。(それともまた別の素材を使用しているのか?)
おそらくチャンピオンまつり版の壁の白い方がオリジナルになるべきものと思われるが、このシーンに何かそこまでする必要性があったのだろうか。

いずれにせよ各素材のシーンごとに比較検証等の作業を行っているのは確かな事だ。
抜け落ちていた世界各国の動乱写真のモノクロモンタージュに重なる新聞タイトル風の文字テロップも復元されている。

「七人の侍」や「ガス人間第1号」など、その幅広い演技が素晴らしい土屋嘉男。本作でもX星人統制官役で強烈な印象を残すが、X星人の宇宙演技(土屋嘉男命名)は、彼が考案したもの。コメンタリーによると、手話のように手を動かしながら話す宇宙語はドイツ語とフランス語を混ぜ、さらに芥川龍之介の「河童」の言葉“Quax”などを引用したものだという。

前作「フランケンシュタイン対地底怪獣」に続きハリウッドのスターとして出演したニック・アダムス。撮影中、常に陽気で明るかったというニック・アダムスだが、本作公開の約2年2か月後(1968年2月7日)、自殺を遂げて帰らぬ人となってしまった。
反面、ハリウッドスターのプライドが許さなかったのか、始終、陰気で根暗だったのが「サンダ対ガイラ」のラス・タンブリン、「緯度0大作戦」のジョセフ・コットン。
また、ベルトを持ってズボンをすり上げるのはダイエット中だったニック・アダムスのクセとの事。

■映像特典
・劇場用予告篇(2分20秒)
※ノンスクイーズ版、東宝チャンピオンまつり「怪獣大戦争 キングギドラ対ゴジラ」版予告篇収録。(オリジナル劇場予告篇の原版は紛失してしまったようだ)
・8mm+ソノシート「ゴジラ 宇宙へ行く!」(4分39秒)

・東宝怪獣絵本【7】「ゴジラ 宇宙へ行く!(音声+静止画)
※1972年頃、東宝より発売されていた8ミリ映画と絵本のセット。ドラキュンド星人というスゴイ宇宙人がでてくるかなりの珍品だ。スタンダードサイズ収録。

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●GODZILLA FINAL BOX-DVD
デジパック トールケース版
2005年4月22日
東宝<TDV15001D-5>
ゴジラシリーズ30枚組完全版DVDボックス内の「怪獣大戦争」。
デジパック仕様のトールケース版。
本ボックスのみのオリジナル・ピクチャーディスク仕様だが、映像内容は単品のジュエルケース版と同じ。
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●INVATION OF ASTRO-MONSTER 米国再発盤DVD
ORIGINAL JAPANESE VERSION 1965
ENGLISH DUBBED VERSION 1970
2007年6月5日 Classic Media<LVD80272>
コード1仕様(国内のDVDプレイヤーでは視聴不可)
「国内オリジナル版」(本編94分13秒版 日本語音声・英語字幕)と「海外版」(本編92分57秒 MONSTER ZEROバージョン 英語吹替音声)をカップリング収録した米国盤DVD。

メニュー画面にX星人の写真が表示されるが、国内再発盤LDのミスの影響か土屋嘉男ではなく伊吹徹の写真になっている。
東宝国際が当初、海外版用にと名づけたタイトル「INVATION OF ASTRO-MONSTER」をDVDパッケージのタイトル名としているが、本編映像内にそのような表示は無い。

・国内オリジナル版はシネスコ(2.35:1)スクイーズ収録。
上記東宝初盤DVD<TDV2716D>とまったく同じものとなる。

・海外版のオープニングクレジットは、上記SIMITAR版米国初盤DVD<7477>と同じ映像となるが、16:9画面いっぱいのほぼビスタサイズへのズームとなり、本編部分はシネスコサイズとなる。クレジット部分のみ他のフィルムから流用しているようで画角が異なる。
本編部分は海外版として編集されてはいるが、実際にはカップリング収録されている国内オリジナル版と同じ映像で、国内版の映像を使ってわざわざアメリカ公開版に作り替えたもののようだ。
そのため、ゴジラとラドンを輸送するシーンの糸クズノイズは国内版(東宝初盤DVD<TDV2716D>)ではレストア処理されているため、きれいに消えている。

また、海外版69分22秒過ぎ、哲男とグレンが地球基地の牢の中で読む波川からの日本語の手紙アップが、英語の手紙に差し替えられているが、このシーンになると急に色調が変わる。
もともと後から別撮りされたものだが、オープニングクレジット映像同様この部分も他のフィルムからの流用となる。
(アメリカ公開版オリジナルフィルムを使ったマスターは現在の所、上記SIMITAR版米国初盤DVD<7477>のみと思われる。)

■特典映像
−Audio Commentary by Stuart Galbraith IV (US version)
−Tomoyuki Tanaka Biography (8分28秒)
※メイキングスチールや若き日の写真を紹介、田中友幸バイオグラフィー
−Poster Slide Show

※日本版ポスターの静止画スライドショー
−Image Gallery
※モノクロスチールによるシーン説明
−ロビーカードやポスターをコラージュしたメインメニュー(DVDシリーズ統一フォーマット)
−チャプターメニュー付
−日本版劇場用予告篇(2分20秒)
※国内盤DVD収録と同じノンスクイーズ版「怪獣大戦争 キングギドラ対ゴジラ」版
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●L' INVASIONE DEGLI
ASTROMONSTRI
MONSTERS COLLECTION
KAIJU EIGA
イタリア盤DVD
2010年6月28日
PULP video<PSV40043>
PAL方式・コード2 シネスコ・スクイーズ収録 チャプターメニュー付
東宝DVDマスターを流用した国内公開版収録(日本語テロップもそのまま)。海外版は未収録。
東宝初盤DVDより画質がボケているので、コピーされたものかもしれない。

本編オリジナル94分13秒版(早回し版ではない)
−イタリア語吹替5.1ch・モノラル音声、日本語モノラル音声収録
−イタリア語字幕収録(ON・OFF可)

●特典映像
−フォトギャラリー(宣伝用&本編スチール等20枚)
−ポスター(イタリア公開版・海外宣伝用・国内公開版3種)
−海外版オープニングタイトル「INVATION OF THE ASTRO MONSTERS」映像(1分34秒)収録

※東宝国際が当初、海外版用にと名づけたタイトル「INVATION OF THE ASTRO MONSTERS」バージョン収録。(オープニング・カンパニーロゴは海外用東宝マークTOHO COMPANY, LTD.)
別オープニングタイトル映像(1分34秒)のみの収録で画質も悪いが、初見となるクレジットタイトルだ。映像ではMONSTERS”と複数形表記となる。
またオープニングテーマ曲「怪獣大戦争マーチ」は上記SIMITAR版米国初盤DVD<7477>同様、本編挿入曲「電磁カプセル」に差し替えられている。(→海外版タイトルはこちら)
−DVD制作クレジット

本イタリア盤 MONSTERS COLLECTION KAIJU EIGA シリーズの各メニュー画面はすべて共通仕様。トップメニューにはキングギドラが登場し、なかなかカッコいい。
ジャケットは海外宣伝用ポスターのイラストを流用したものとなるが、ピクチャーディスクの印刷がインクジェットプリンターのような仕上がりで安っぽい。
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●BEFEHL AUS DEM DUNKEL[KAIJU CLASSICS]
ドイツ再発盤DVD(2枚組) スチールブック仕様
2012年6月21日
ANOLIS ENTERTAINMENT<ACE013>
PAL方式・コード2 国内のプレイヤーでは再生不可。
貴重なドイツ版ポスター、ロビーカード等が掲載された20ページカラーブックレット封入。

国内公開版、ドイツ公開版の2本収録。特典映像も満載。
メタルケース(スチールブック)に収納されたANOLIS ENTERTAINMENT[KAIJU CLASSICS]シリーズ ドイツ盤DVD。


■ディスク-1
●国内公開オリジナル版
東宝初盤DVDマスターをそのまま流用した本編90分27秒版(早回し版)シネスコスクイーズ収録。
画質も東宝初盤DVDとほぼ同じとなる。

−ドイツ語吹替ドルビーデジタル2.0ch音声、日本語ドルビーデジタル2.0ch音声収録
−Bodo Traber & Jorg Buttgereit(ユルグ・ブットゲライト) 両氏によるオーディコメンタリー収録

※ユルグ・ブットゲライトは「ネクロマンティック」(1987年ドイツ)の監督
−ドイツ語字幕収録(ON・OFF可)
※現存するドイツ語吹替音声(劇場公開版)を使用しているようで、吹替音声の存在しない日本語音声シーンは自動的にドイツ語字幕表示となる。

貴重なドイツ版ポスター、ロビーカード等が掲載された20ページカラーブックレット封入。

・特典映像
−貴重なドイツ版劇場用予告編(3分06秒)
−国内版劇場用予告篇(2分15秒)
−スーツアクター破李拳竜へのインタビュー映像(16分46秒)
※2012年7月12日アメリカのシカゴで毎年開催されている米国の怪獣マニア達が集まるコンベンション“G-FEST”での破李拳竜へのインタビュー、ユルグ・ブットゲライトによる質問はドイツ語文字表示。ドイツ8-FILMS社による独自のインタビュー映像のようだ。
日本語音声ドイツ語字幕収録。
−ドイツ公開時の貴重な宣材用プレスシート、ロゴ・イラスト集静止画7枚収録
※プレスシートにConstantin FILMSとの記載があるので、ドイツ公開時の配給は本編映像通りConstantin FILMSだったのだろう。静止画によるスライドショーとなり、文字情報を拡大表示するのでDVD画質でも視認できる。(といってもドイツ語なのでよくわからないが)
−珍しいドイツ公開版プログラム(※モノクロ版) 静止画3枚収録(スライドショー拡大表示)
−ドイツ公開版&(日本含む)海外各国ポスター、ドイツ公開版・(日本含む)海外版ロビーカード、国内版プロマイド、国内リバイバル版ポスター、スチール集といった宣材が多数収録。
※「フラバラ海外版」のフィルム保存といいドイツはマニアが多いのか?貴重な保存資料が多い。
-DVD制作クレジット

■ディスク-2
●ドイツ公開短縮版
チャプターメニュー付 本編77分33秒版(早回し版)シネスコ・スクイーズ収録。
−ドイツ語吹替モノラル音声のみ収録

上記ドイツ初盤DVD<74508>と同じドイツ公開短縮版が収録されているが、オープニング・カンパニーロゴに「Constantin FILMS bright」が追加(「キングコングの逆襲 KiNG-KONG Frankensteins Sohn」ドイツ盤DVDと同じ※詳細はこちら→)
西ドイツ公開は1967年2月12日(アメリカ公開は「サンダ対ガイラ」と2本立で1970年7月29日)となる。

画質も格段にアップ。エンディングクレジットが日本語文字の「終」となるので、東宝のDVDマスターを流用してマスターを作り変えたものと思われる。

なお、富士周辺の村落を攻撃し始めたゴジラ、ラドンから人々が逃げ惑うシーンには、ドイツ初盤DVD同様、やはり「海底軍艦」のモブシーンが流用されている。
●20ページブックレット表紙・表4 海外宣伝版ポスター ドイツ版ポスター
タイ版ポスター イタリア版ポスター フランス版ポスター フランス版ロビーカード
フランス版ロビーカード ドイツ版ロビーカード ドイツ版ロビーカード
貴重なドイツ版ポスター、ロビーカード等が掲載された20ページカラーブックレット封入。
「ゴジラ」を初めとする東宝の円谷特撮映画は、外貨を稼ぐ事では同じ東宝の黒澤作品よりも上であったという。 →海外版タイトルはこちら
ドイツ版ロビーカード
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HV Broadcast
●日本映画専門CH ハイビジョン放送版
2009年10月30日(木)
2009年に放送されたハイビジョン版。
オープニングが「TOHO COMPANY, LTD.」のインターナショナル版。
オリジナル全長版である海外輸出用インターネガからHD画質化されたもので、オープニングの「TOHO COMPANY, LTD.」マーク部分の音楽の最初の音が切れ、オープニングクレジットのP-1号静止画と、ゴジラとラドンを宇宙輸送するシーン左上部に糸クズノイズが現れる。

古くは1986年リリースの東宝初盤LD<TLL2042>に使われたものとオープニングが違う以外はほぼ同じものとなるが、何故か本編83分11秒過ぎ、アナウンサー(池谷三郎)とともにグレン、哲男、ハルノが入るテレビ局のコントロール室の壁の色が白い。
東宝が貸し出した原板が、純粋な海外輸出用マスターではなく、すでに何らかの手が加えられたものと推測される。
DVDで使われたニュープリントマスター版と比較すると解像度は劣るが全体的に色が浅く黄色い。

テロップに関しては世界各国の動乱写真のモノクロモンタージュに重なる新聞タイトル風の文字テロップ表示がない。原板が海外輸出用ネガのため、テロップが抜けたままHD画質化されたのだろう。
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●日本映画専門CH ハイビジョン放送版
2014年3月25日(火)
●NHK BSプレミアム ハイビジョン放送版
2014年7月23日(水)
「明神湖」「鷲ヶ沢」の遠景シーンに文字テロップが焼き込まれた上映用フィルムが発見、デジタル処理による合成処理が施され、今回、1965年12月初公開以来の復元版として初放送された。

これはチャンピオンまつり短縮版作成時にカットされたシーンだったため、そのまま字ネガ紛失。永らく忘れ去られる所だったが、米国でリリースされたVHS、LD、DVDソフト(海外版)の同じシーンにはそれぞれ「LAKE MYOJIN」「WASHIGASAWA」と英語テロップが表示されていたため、マニアの間では当時から、オリジナル版にも日本語テロップがあったに違いない、いやっ、初上映時には確かにあったと断言する記憶力の優れた今はオヤジの話などがでていた。

基本的な映像は上記2009年10月日本映画専門CH放送版と同じものと思われる。
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Blu-ray GALLERY
●東宝盤Blu-ray
2014年7月16日
<TBR24332D>
初回限定ホログラムスリーブ仕様
60周年記念ロゴステッカー封入
映像/本編94分19秒版 シネスコサイズ(2.35:1) 1080p High-Def MPEG-4 AVC 2層(BD50GB)
音声/(1)モノラル リニアPCM (2)5.1ch 2003Remix DTS-HD Master Audio (3)オーディオ・コメンタリー(ドルビー・デジタル)
字幕/日本語字幕収録
ポップアップメニュー付
本ブルーレイ版マスターには、通常ならば上記2003年リリース東宝初盤DVD<TDV2716D>で使われたニュープリント・テレシネ仕様のマスターが使われるべき所だが、何故かハイビジョン放送版と同じ黄色っぽい映像の海外輸出用マスターを使ってブルーレイ化されている。

オープニングは国内版の「東宝」マークに差し替えられ、音楽の頭切れの不具合も解消。「明神湖」「鷲ヶ沢」の文字テロップも復元されているが、クレジット冒頭のP-1号静止画と、ゴジラとラドンを宇宙輸送するシーン左上部に糸クズノイズが現れる。

ハイビジョン放送版より解像度も上がりグレードアップはしているが、東宝盤DVDマスターと比較すると、受ける高画質感にそれほどの驚きはない。
やはり高画質感というのは解像度の問題ではなく、マスターの状態による所が大きいという事をあらためて再認識できる。

「キングコング対ゴジラ」同様、日本映画専門CHで放送された4Kスキャニングリマスターの2Kダウンコンバート(ハイビジョン画質)によるダイジェスト版「怪獣大戦争」の超高解像度映像を見た今となっては、もはや物足りなさしか残らない。
それほど4Kスキャニングリマスターがきれいだったという事だが、ゴジラ4Kプロジェクトの早急なるソフトリリースをぜひとも期待したい。
■映像特典
●劇場予告(HD画質) 2分23秒
・チャンピオンまつり「怪獣大戦争 キングギドラ対ゴジラ」版予告篇収録
光学合成する前の貴重なカットも含まれる予告編。オリジナルネガから起こしたような高画質なカットも存在していて新鮮な印象を受ける。オリジナル劇場予告篇の原版または字ネガはいまだ所在不明のようだ。

●チャンピオンまつり版本編(HD画質)
本編74分08秒収録 モノラル音声版 チャプター付
完全シネスコサイズ(2.35:1)にてHD画質初収録。※LDは若干映像を縦長にしたビスタサイズ(ノンスクイーズ)にて収録。
チャンピオンまつり版として編集されているが、実際には国内オリジナル版と同じ海外輸出用マスターを使って新たにチャンピオンまつり版として作り替えたものと思われる。
※映像内容は上記「チャンピオンまつり版について」参照→

●復元! Aサイクル光線車 ミニチュア特撮の魅力(HD画質) 40分51秒 2014年収録
特殊メイクアップアーティスト、映画監督として知られる原口智夫のインタビュー映像。Aサイクル光線車などミニチュア特撮の復元にまつわる話を中心に、特殊造形や監督業などの話で構成。
恐怖のゴジラを生んだのも、ゴジラにシェーをさせたのも円谷英二。自由な発想でエンターテイメントの裾野を広げた円谷英二。今の日本の映画界を支えているのはそんな円谷特撮の影響を直に受けた感受性の強いクリエイター達なのだ。

●東宝怪獣絵本【7】「ゴジラ 宇宙へ行く!(音声+静止画)
※東宝初盤DVD収録と同内容だが、HD画質としては初収録。 ドラキュンド星人がHD画質にグレードアップされている。

●「ゴジラ宇宙へ行く!」8mm+ソノシート
4分43秒
※東宝初盤DVD収録と同内容

●劇中新聞(HD画質)
本編で使われた"P1号X星から無事帰る"の日刊時事新聞、"X星探検ロケットP1号、還る"の毎朝新聞、"明神湖々底に放射能/ゴジラ存在は確実」"の毎朝新聞といった新聞紙面の小道具がHD画質の静止画で収録。

●幻の怪獣展示イベント(HD画質) 3分11秒
公開当時に行われていた怪獣展示イベントの模様を写したカラー写真で構成されたスライドショー。モノクロ写真のものはよく見るが、カラー写真は珍しいのではないか。
ゴジラ、ラドン、キングギドラ、バラン、バラゴンなど撮影に使用された(…と思われる)フォームラテックス製の着ぐるみの劣化状態がよくわかる。怪獣マニアにはたまらなく貴重な資料だ。

●劇場パンフレット(HD画質)
1965年12月初公開時の劇場プログラムをHD画質の静止画で収録。小さな文字まで読めるが広告スペースはボカシ入り。それにしても同じ東宝なのに何故、同時上映の「エレキの若大将」にまでボカシが入るのか?やはり肖像権の問題か。

●オーディオ・コメンタリー収録(土屋嘉男)

※東宝初盤DVD収録と同内容
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SOUNDTRACK-CD GALLERY

●ゴジラ生誕40周年記念
ゴジラ大全集6
「怪獣大戦争」
オリジナル・サウンドトラック
1993年12月22日
東芝EMIユーメックス<TYCY-5350>

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●ゴジラ生誕50周年記念
ゴジラ・サウンドトラック
パーフェクト・コレクション BOX-2
2004年12月24日
東宝ミュージック<GB2>
※1954セット限定発売
シリアル番号入り
「怪獣大戦争」<G-006>
オープニングとエンディング近くに流れ、強い印象を残す東宝特撮怪獣映画を代表する名曲「怪獣大戦争マーチ」。

特に防衛隊の反撃シーンに流れる「怪獣大戦争マーチ」はオープニングよりもスピードアップされ、より躍動感が強調されている。

この高揚感こそ東宝特撮映画の大きな魅力。
「怪獣大戦争マーチ」は、「ゴジラ」第一作で、大戸島の調査へ出発するシーンなどで流れた「フリゲートマーチ」の流用。
後年、伊福部昭は同じような音楽を何度も使い回しした事に気が引けたと語っているが、ファンの間では伊福部マーチとも称され「サンダ対ガイラ」のメーサーによるガイラ撃滅戦での「L作戦マーチ」とともに人気を博した。
※「怪獣大戦争マーチ」(フリゲートマーチ)は、戦時中、日本海軍のために書いた「古典風軍楽 吉志舞」(1943)の第二旋律が基になっているとの事。

ボーナストラックのうち、24.X星を後に(M18T1)※M18の未使用テイク、27.喫茶店BGM1(チェンバロA)、28.喫茶店BGM2(チェンバロB)、32.喫茶店BGM6(チェンバロF)、33.喫茶店BGM7(チェンバロG)は本CDにて初収録となる楽曲。

封入解説書によると、哲男とハルノが波川とレディ・ガードの契約のために会うクラブ「星の花」のシーンで流れるBGMは、NHK交響楽団のコンサート・マスターをつとめた黒柳徹子の父親である黒柳守綱の演奏によるもので、黒柳守綱は日本でも指折りのヴァイオリニストだったとの事である。

なお、上記ゴジラ大全集6「怪獣大戦争」に収録されていた「クラブ星の花U」(M3)の最後に外人が何か話しているような謎の声と音が入っていたが本CDではその部分はカットされている。
歴代ゴジラ一覧 →作品順に並べたジャケットはこちら
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VHS GALLERY
●再発版VHS(12,950円)
1988年9月東宝<TG1708>
シネスコ完全版 94分
●廉価版(5,500円)
1991年12月1日 東宝<TG4292>
HiFi モノラル シネスコ 94分
↓↓↓↓
●「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」 ジャケット比較!
COMING SOON!
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