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■大魔神怒る THE WRATH OF DAIMAJIN (HV Broadcast)
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津波や地震、干ばつなどの天変地異は、人間界の秩序に目を光らせる荒神様の怒り。
その怒りにふれた時、天空に雲は集まり、雷鳴がとどろき、災いが降りかかる。

公開された時期が夏という事もあり、「水」をテーマに取り組んだシリーズ第二作、いわゆる"水魔神"こと「大魔神怒る」。
大魔神といえば「湖水割り」を思い浮かべるファンも多い。

逃亡する農民が多い事に腹を立て、隣国への侵略を計り、さらに過酷な年貢で領民を苦しめ、悪政の限りを尽くす御子柴禅正(神田隆)。
そして、湖に浮かぶ"神の島"の魔神像を爆破してしまうその腹心、鬼子島玄蕃(北城寿太郎)。
逆らう者は、磔の上、火あぶりにされてしまうという極悪コンビだ。

大魔神により、舟の十字の帆にからみつけられ、自らが火あぶりの刑に処される鬼子島玄蕃。
まさに因果応報という、神による罰のイメージを与えるラストも巧い。

内藤昭美術監督によると、スタッフは特撮映画を撮ろうと思っていなかったという。
何よりも人間部分の芝居をしっかりと作り、特撮を違和感なく組み合わせる事に主眼を置いたのだ。
まさに特撮映画の基本といえる事だが、この特撮とドラマ部分のコンビネーション・融合が素晴らしい。

日本人にしか撮れない特撮時代劇という題材は、なんとも魅力的なのだが、幾度となく「大魔神」リメイクの企画が立ち上がるも実現せず。
「大魔神」映画のハードルはかなり高い。
(2008/03/10)

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■おまけ

橋本力(池長俊平&大魔神)

平泉征※現 平泉成(田部隼人) 若い…
2008年3月5日(水) 日本映画専門チャンネル放送
アスペクト2.35:1 シネスコ 79分

1966年8月13日公開 大映作品

製作: 永田 雅一
企画: 奥田 久司
脚本: 吉田 哲郎
監督: 三隅 研次
特撮合成:田中 貞造
作画: 渡辺 善夫
擬闘: 宮内 昌平
音響効果: 倉嶋 暢
撮影: 森田 富士郎
特撮監督: 黒田 義之
録音:大角 正夫
音楽: 伊福部 昭
美術: 内藤 昭
照明: 美間 博
編集: 菅沼 完二
撮影助手: 田中 省三
美術助手: 加藤 茂
照明助手: 古谷 賢次
スチル: 大谷 栄一 藤岡 輝夫
助監督: 西沢 鋭治
製作主任: 今村 喬

主演: 本郷 功次郎 (千草十郎時貞)
    藤村 志保 (名越早百合)
    丸井 太郎 (度々平)
    内田 朝雄 (名越兵衛)
    北城 寿太郎 (鬼子島玄蕃)
    藤山 浩二 (新井一角)
    上野山 功一 (名越勝茂)
    神田 隆 (御子柴弾正)
    橋本 力 (池長俊平)
    平泉 征 (田部隼人)
    水原 浩一 (土肥嘉門)
    神戸 瓢介 (茂八)
    寺島 雄作 (鐘撞き和助)
    高杉 玄 (吾藤三郎太)
    黒木英男 (太助)
    三木 本 賀代 (とよ)
    橘 公子 (度々平の母くめ)
    加賀爪 清和 (度々平の弟竜太)
    小柳 圭子 (しげ)
 
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