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ルーク出生の秘密、ベイダーとの一騎打ち、レイアとソロの恋、ミレニアム・ファルコン号での小惑星帯チェイス、フォースの暗黒面とは?…
ルーカスの創造力が惜しげもなく詰め込まれた「帝国の逆襲」。
銀河皇帝、ジェダイマスター・ヨーダ、ランド・カルリジアン、ボバ・フェットら、前作にも増す魅力的なキャラクターが登場するのも大きな見所。
もっとも重要なキャラクターをゴムの人形に任せて、果たして本当に良いのだろうかと、最後まで悩んだというルーカスだが、フランク・オズの神がかったパペット表現によるヨーダは、ルーカスのそんな不安を一気に消し去った。
仙人のような老人にも、ヤンチャな子どものようにも見えるというヨーダは、スター・ウォーズを代表する顔となった。
調子の悪いミレニアム・ファルコン号を、たたいて動かそうとするハン・ソロ。ダダッ子に言いきかせるようなこのシーンひとつで、ファルコン号に命が宿った。そして、会話だけに登場し、結局最後までその姿を現わさない巧みなマクガフィンによるジャバなど、観客の創造力を大いに刺激する演出は見事。(一作目にジャバを登場させてしまった特別編は、明らかな失敗)。
これらが、ルーカスの発案によるものか、アーヴィン・カーシュナー監督の演出によるものなのか定かではないが、キャラクターの個性を活かした繊細で丁寧な演出は、スター・ウォーズに映画としての深みを与える事に成功している。
シリーズ中もっともドラマチックな展開がみられ、壮大なサーガを暗示させる謎を残したままのエンディングは、観る者を、まさしく、遙か彼方の遠い宇宙へいざなう…。まさにシリーズ最高作と呼ぶに相応しい出来栄えだ。
交通事故で顔に傷を負ったマーク・ハミルの整形跡まで見える、というのはウソだが(傷跡をメイクでごまかしているようだ…)、暗黒の宇宙空間から氷の惑星ホス、沼の惑星ダゴバ、そして雲の惑星ヴェスピンと、めまぐるしくその色彩トーンを変える映像をハイビジョンで観る贅沢…。(2008/03/10)
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2007年5月25日(金) WOWOW放送
特別編 129分(※オリジナル版 125分) アスペクト2.35:1
シネスコサイズ
特別編: アメリカ劇場公開 1997年2月21日/国内劇場公開
1997年7月5日
(※オリジナル版: アメリカ劇場公開 1980年5月21日/国内劇場公開
1980年6月28日)
製作・配給: 20世紀フォックス
1980年度アカデミー賞(※オリジナル版)
視覚効果特別業績賞、最優秀音響効果賞受賞
製作総指揮: ジョージ・ルーカス
監督:アーヴィン・カーシュナー
製作:ゲイリー・カーツ
脚本:リー・ブラケット ローレンス・カスダン
撮影:ピーター・サシツキー
特撮:ブライアン・ジョンソン
リチャード・エドランド
デニス・ミューレン
ILM
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演:マーク・ハミル
ハリソン・フォード
キャリー・フィッシャー
ビリー・ディー・ウィリアムズ
アレック・ギネス
アンソニー・ダニエルズ(C-3PO)
ケニー・ベイカー(R2D2)
フランク・オズ(ヨーダ)
ピーター・メイヒュー(チューバッカ)
デヴィッド・プラウズ(ダース・ベイダー)
ジェームズ・アール・ジョーンズ(ダース・ベイダー声) |
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