オリジナル日本語吹替版DVDコーナー
 
なかなかリリースされない!リリースされたが仕様に満足できない!といったそんなディスクは数多い。それならば、創ってしまえ!とばかりに登場したこのコーナー。

※ご注意:専門的な編集機材を使用しないで、通常のDVDレコーダーのみで映像と音声を重ねる場合、5分〜10分すると徐々に映像と音声が合わなくなります。古いVHS音源やカセットテープに録音された音源などは、その差
が顕著です。なお、個人で録画制作したDVDはプライベート・ユースオンリーでお楽しみください。(2004.2.7)
 
 
●荒野の用心棒/日本語吹替版
 
荒野の用心棒
※ジャケットは1971年米国盤LDを利用
映像は、1991年にリリースされた米国盤LD。2001年にリリースされた米国盤DVD(ノンスクイ−ズ)の方が、フィルムキズや汚れなどが除去されている高画質盤なのだが、当然DVDはコピー不可なので、ここは米国盤LDを使用。
ジャケット比較はこちら→
 

日本語吹替音源について
荒野の用心棒には、イーストウッドといえばこの人、山田康雄バージョンの他に、納谷悟朗(テレビ朝日版)と夏八木勲(TBS版)の2バージョンがあるようだ。

当時は、映画を手元に保存しておこうと思ったら、テレビ放送の録画くらいしか道はなく、CMを必死にカットし、いかに映画館での上映に近づけるかとう事に血眼になっていた頃である。
時は流れ、吹替のテレビ放送録画から字幕のビデオ・LD、そしてテレビサイズからワイドサイズへと時代も変わり、今ではホームシアターとしてワイドサイズ日本語字幕付きの映像は、いとも簡単に入手できるようになり、いつしかあの血眼になって録画したビデオテープは忘れ去られていった。

そして、字幕も吹替も楽しめるDVDの登場だ。DVDの登場によって吹替えの良さを再認識した映画ファンも数多い。やはり吹替えのみだと抵抗はあるが、両方収録されていれば何の問題もない。好きな映画をとことん楽しむのにも、もってこいの特典なのである。
さらに日本語吹替が収録されているかどうかという事は、DVD購入にあたっての大きなポイントにもなっている。

時代とともに価値観というものは変わるものだ。メーカーもDVDに収録する為に、当時の放送用吹替音源を探そうにも、残っていないものもあるという。
DVDの登場によって吹替音源に、新たな価値が見出されたのだが、ジョン・ウェインの小林昭二、グレゴリー・ペックの城達也、ピーター・フォークの小池朝雄、クリント・イーストウッドの山田康雄など、いずれも故人だが、この職人技といえる名吹替えこそDVDに収録し、後世に残すべきものであると思う。

そして※2004年3月1日東京12ch「午後のロードショー」放送版「荒野の用心棒」。
放送枠2時間のうち、CMカットで約92分弱。
オリジナル版が99分50秒。国内リリースのカット版が96分00秒版なので、さらに約4分ほどカットしているようだ。オリジナル版と国内リリースカット版との主な違いは「荒野の用心棒」ジャケット比較(→詳細はこちら)をご覧いただくとして、さらにテレビ放送版との違い約4分弱は、

--------------------------------
●ラモンが川岸で軍隊の金塊を強奪する所を覗き見するシーンでカルロスが「西部劇ゴッコか?」と名無し(ジョー、ちなみに「荒野の用心棒」本編中にも名前がでてこないが、正式に名無しとして謳い始めたのは次作「夕陽のガンマン」から)に言う場面(約8秒)
●同じくカルロスが名無しに「あれがラモンだ…」と言ったすぐ後のラモンがライフルを投げるシーンから、ロホス家に戻ったラモンと名無しが初対面するシーンの名無しのアップまで。(約9秒)
●ロホス一家とバクスター一家が名無しの策略により、墓場で撃ちあいをするシーンの一部(約27秒)
●名無しがラモンの女マリソルを助けた後、ロホス一家よりも先回りして、ロホス家に戻ろうとする馬による疾走シーンの一部(約35秒)
●ロホス一家にリンチを受けた名無しが、窮地を脱し、倉庫に火をつけ、軒下をはいずりながら必死に逃げ回るシーン(約2分30秒)
●クライマックス、名無しが爆発させた爆弾の煙を見つめる、ラモンの粗暴な兄エステバンのアップ(約4秒)
●ラストの対決シーンで、ラモンは7発の銃弾を名無しに浴びせるが、2発めの後の棺桶屋のおやじのアップ(約2秒)
--------------------------------
以上である。

字幕付の国内盤LDで、米国盤LDに匹敵する画質のものは存在しないので、オリジナル版99分50秒よりカットされた合計約7分強のシーンは英語そのままとなる。しかし、ラモンが川岸で軍隊の金塊を強奪する所を覗き見するシーンでカルロスが「西部劇ゴッコか?」と名無しに言う場面(約8秒)以外は、そのほとんどが台詞の無い部分なのでさほどの違和感はない。(2004.3.19)

 
   
   
 
●ザ・ラトルズ オール・ユー・ニード・イズ・キャッシュ/日本語吹替版

※ジャケットはアナログLPジャケットを利用

1978年11月3日(金)23時10分〜0時35分に東京12chで放送された吹替版音源を入手!

ラトルズのジャケット比較をご覧になったラトルズファンの方からカセットテープに録音していた吹替音源を譲っていただいたものだが、 進行役のレポーターとダーク・マックィックリー役のエリック・アイドルは広川太一郎。
そして、マイケル・ペリンは青野武。

映像は、2002年10月7日にリリースされた英国盤スペシャルエディションDVD、PAL方式・コード0を使用。

広川太一郎の吹替えは、いつものように口の動きとシンクロしていない部分が多く、さらには英国盤はPALマスターの為、映像と音声との微妙なズレが頻繁に発生してしまう。
これは、1〜3分単位でシーンごとに音声をかぶせてつないでいくしか復元する道はないのである。

スペシャル・エディション完全版の映像には未公開シーンが多々あるが(→ジャケット比較参照)、国内では未リリースの為、当然の事ながら、その未公開シーンの日本語字幕は存在せず英語そのまま。
また、ミック・ジャガー、ポール・サイモンらの声は放送時には字幕扱いであった為、通常ならばここは国内盤LDの字幕付映像を挿入する所だが、英国盤DVDと国内盤LDとの映像の差が激しく(もちろん国内盤が著しく良くない)、ここの音声も仕方なく英語そのまま。(この字幕部分は別紙オリジナル解説書として記載。)

国内版ではエリック・アイドル(レポーター)がラットル音楽のルーツを探し、ニューオーリンズのブラインド・レモン・パイ(実は有名なジェローム・グリーンというブルース・シンガー)とラットリング・オレンジ・ピールへのインタビューへ訪れたシーンの後に挿入されていたロンへの路上インタビューが、完全版ではダン・エイクロイド登場シーンの後に挿入されている為、国内版で、次のシーンにかぶさっていたニューオーリンズでのエリック・アイドルの最後のボヤキ台詞「リバプールの方へ、ひとまずカメラを移してみましょうか」が、完全版では削除されている。その為、映像巻末に、通常版との編集違いバージョンとして日本語音声を復元したものも収録。

テレビ放送版のエンディングは、映画「バック・イン・ザ・USSR」の宣伝をかねた広川太一郎のナレーションが挿入されていて編集が若干変わっていた。
テレビ放送ではエンディング・クレジットが流れる前に、この解説&予告編が流れエンディング前のエリック・アイドルからのミック・ジャガーへの問いかけをもう一度挿入し「ミック、どうしてビートルズは解散しなきゃならなかったのかね?」「またいつの日か一緒にやりだすかね?」と、ラトルズではなくビートルズ本人の事に変更し、再度質問するという編集を行っていた。
この番組最後に流れた広川太一郎のラトルズ解説と映画「バック・イン・ザ・USSR」の予告ナレーションも、特典音声として巻末に収録。
また、ジョンの未発表曲と間違われてビートルズの海賊版に収録されたといわれている「CHEESE AND ONIONS」も収録している。

というわけで、今回のこの「ザ・ラトルズ オール・ユー・ニード・イズ・キャッシュ/日本語吹替版DVD」。個人的にはかなり貴重な部類に入るのではないかと思うが、いかがなものか?
※吹替音源は90分カセットテープの切替り面の為、本編50分付近からのジョージ・ハリスンの、エリック・マンチェスター(マイケル・ペリン)へのインタビューシーンのうち、エリック・マンチェスターの台詞が数秒欠落。この部分の吹替音源さらにWANTED!(2004.2.15)

 
▲ページTOPへ
●燃えよドラゴン ディレクターズカット・ワイドサイズ/日本語吹替版

※ジャケットは初公開時のチラシとプログラムを利用
日本語吹替音源は、1981年1月4日に日曜洋画劇場で放送されたものを使用。
リーを富山敬、ローパーを内海賢二、ハンを田口計、ウィリアムスを堀勝之祐が吹替えた「燃えドラ」初放送バージョンである。

映像は、1998年10月14日にリリースされた米国盤LD、SPECIAL EDITION 25TH ANNIVERSARY 版を主に使用。

ジャケット比較コーナー参照→

ディレクターズカット版の映像には日本語吹替音源が存在しない、新映像(冒頭の高僧との会話、鏡の間での対決シーンの一部)があるが、この部分には1998年12月22日に国内リリースされた国内盤コレクターズボックスLDの字幕付映像を使用。

また、テレビ初放送の際にカットされたリー達がハンの島に到着したすぐ後の宴会場での会話シーンも、この日本語字幕付の国内盤の映像を使用した。
さらに、プレイリスト機能(DVD-RW)で編集するとテレビ初放送日本語吹替版、劇場公開版日本語吹替版、ディレクターズカット版と3種類のワイド映像の切換を可能にできるDVDとなるのだ。

そして、DVDといえば特典映像。 今回は香港盤LDより香港版オープニング、台湾盤VCDより台湾版オープニング、さらには「死亡の搭」に挿入されていた燃えドラ未公開シーンを国内盤LDより収録。
かくして、自分だけの「ディレクターズカット・ワイドサイズ/日本語吹替版」DVDが誕生。

 
▲ページTOPへ
●ジョーズ シネスコサイズ/日本語吹替版

※ジャケットは初公開時のプログラムを利用
今回使用した吹替音源はDVD未収録の2003年7月27日、日曜洋画劇場で放送されたブロディ津嘉山正種、クイント内海賢二、フーパー古川登志夫のニューマスター版音源。

が、この放送された音源は、ところどころをつまんでカットし全体で14〜15分ほど短縮したもっとも復元が厄介なバージョンであった…

映像は1995年にリリースされた米国盤LD、Signature Collection JAWS(THX-LD盤)を主に使用。カットされた部分は1997年3月8日にリリースされた国内盤スペシャルコレクション・ジョーズ(THX-LD盤)の日本語字幕付映像を使用。
ジャケット比較コーナー参照→

そしてプレイリスト機能(パイオニア機種)で、テレビ放送日本語吹替版、劇場公開版日本語吹替版の映像を切換可能。
収録時間は、高速データコピーで1枚のディスクにぎりぎり収録可能な124分なので、特典映像は無しで本編のみという事にしておこう。

 
▲ページTOPへ