●第17話(制作No.16)「無限へのパスポート」 四次元怪獣ブルトン登場 1966年11月6日 四次元空間を自在に操る怪獣ブルトンの造形とシュールな展開は斬新。「ウルトラQ 空想特撮シリーズ」は決して子供向けの番組ではないという事を改めて教えてくれる作品でもある。 ●第18話(制作No.19)「遊星から来た兄弟」 凶悪宇宙人ザラブ星人 にせウルトラマン登場 1966年11月13日 脚本の金城哲夫は“にせウルトラマン”の登場を安易な企画として捉えていたようだが、ニセモノ登場はヒーロー物の定番で人気が高い。本作に登場するにせウルトラマンもザラブ星人ともども悪役として人気が高く、過去最高の視聴率39.8%(全話中第4位)をあげた。 (ちなみに全話中の視聴率第1位は第37話「小さな英雄」の42.8%)。ザラブ星人はブラザー(兄弟)の逆さ読みでザラブとなった。また、ザラブ星は第8銀河系にあるとの事。にせウルトラマンはAタイプスーツ改造、ザラブ星人はラゴンの改造となる。●第19話(制作No.18)「悪魔はふたたび」 赤色火焔怪獣バニラ青色発泡怪獣アボラス登場 1966年11月20日 円谷英二が撮影現場に訪れ、実質的な演出をしたといわれている本作。30分のテレビ番組とは思えない国立競技場の特撮セットをバックに闘う二大怪獣アボラスとバニラ。アボラスは初代レッドキングの改造となる。 ●第20話(制作No.20)「恐怖のルート87」 高原竜ヒドラ登場 1966年11月27日 87という数字は脚本の金城哲夫お気に入りのナンバーとの事。ウルトラマンも当初の設定ではM87星雲からやってきた宇宙人だったが、台本の印刷ミスによりM78星雲となってしまった(*1)。M87星雲という数字の並びを気に入っていた金城哲夫はこの事をたいそう残念がったという。「ウルトラ作戦第2号」となるエピソードでもある。 (*1)ウルトラマン コレクターズBOX封入ブック「恐怖のルート87」の解説による ヒドラは伊豆シャボテン公園の石像をモチーフとしたものだが、完全なフィクションとなる。また「ウルトラQ」からのおなじみ石坂浩二のナレーターが浦野光に代わる。
●第25話(制作No.25)「怪彗星ツイフォン」 冷凍怪獣ギガス 彗星怪獣ドラコ どくろ怪獣レッドキング(二代目)登場 1967年1月1日 レッドキング復活篇。お正月に放送されるとあって、三大怪獣が登場する豪華な特別篇となった。アボラスに改造されていた初代レッドキングは再び二代目レッドキングとして改造。新怪獣としてドラコ、ギガスが登場。ギガスはヒドラを改造したものとなるが、ほとんどその原形をとどめていない。 ●第26話(制作No.26)「怪獣殿下 前篇」 怪奇植物スフラン 古代怪獣ゴモラ登場 1967年1月8日 ●第27話(制作No.27)「怪獣殿下 後篇」 古代怪獣ゴモラ登場 1967年1月15日 ウルトラマン初の前後編二話に分れての放送となり、敵役怪獣もそれに相応しく強力な尻尾を武器とした、ふてぶてしい強敵となった。ウルトラマン放送後の1967年7月22日数あるエピソードの中から「長篇怪獣映画 ウルトラマン」のメイン作品として再編集され劇場公開された。 古代怪獣ゴモラザウルス、ゴモラは“ゴモラ地底へ Go Mole!”という言葉から命名された(…といわれている)。本作にて第2クール終了となった。 ●第28話(制作No.8)「人間標本5・6」 三面怪人ダダ登場 1967年1月22日 反芸術運動ダダイズムからくるネーミングと、3つの顔を持つその特異な容姿から、ウルトラ宇宙人の中でもかなりメジャーな存在の宇宙人となった。3つの顔を持っているダダだが、ダダBなどひとつ間違えばかぶりもののコントになってしまうような所をギリギリの線でクリアしている造形が素晴らしい。白と黒の縞模様がフィギュアメーカー泣かせでもある。
マニア向けのコレクターズ仕様として再発売されたコレクターズBOX盤。 ウルトラマンのマニアには不評だった映像特典「親と子のための特撮講座」シリーズは削除され、新たに「ウルトラ アペンディックス」として、制作にかかわった当時の関係者へのインタビューが収録。各巻約6分程の映像だがなかなか面白い内容となっている。 また、新映像特典として上記1992年12月ウルトラマン MEMORIAL BOX<BELL-551>(およびその廉価版LD)に収録されていた「ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生」(28分44秒)がDVD初収録。ダビングラッシュ(音声無し)、ラッシュプリント(音声無し)、「武田薬品」CMカラー版も収録。 その他、デジパック仕様ニュージャケット、ブックレット、アレックス・ロス描き下ろしオリジナルマウスパッド、デジタルジオラマポストカード封入。 映像的には冒頭のメーカークレジットがピーディディ株式会社にリニューアルされ、メニュー画面の「親と子のための特撮講座」が「ウルトラ アペンディックス」に差し替わった以外は上記パナソニック初盤DVDとほぼ同じ映像となる。