JAWS ジョーズ   
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1975年、若きスピルバーグ27歳の最高傑作。

今では「スター・ウォーズ」(→詳細はこちら)とともに、ハリウッド映画の歴史を塗り変えた傑作と評価される「ジョーズ」であるが、撮影当時、そのスタッフのほとんどは海上撮影での度重なるトラブルなどから、映画の完成度にかなりの危機感を持っていたという。
スピルバーグ自身も、映画が完成するまでは「これで私の映画監督としての生命は終わりだ…」と思っていたと語っている。

また、盟友のルーカスも「スター・ウォーズ」の全米公開時には絶対コケるに違いないと思い、ハワイに逃げていたという。
両監督の繊細な性格がうかがえる印象的なエピソードであるが、優れた監督は私達が思っている以上にナイーブなのであろう。そもそも、そうでなければ人間の心を揺り動かす演出などはできないであろうから…。

●「ジョーズ」の記録的な大ヒットにより、一躍トップ監督に躍りでたスピルバーグだが、その後の「ジョーズ」シリーズには一切関知する事はなかった。→ジョーズシリーズはこちら

●シリーズ第4作「ジョーズ`87/復讐篇」LDジャケット裏面には、スピルバーグがこの脚本を読み「自分が連発銃を海に向かって撃ちまくっている様な気になった」とコメントをしたと宣伝しているが、まるで東スポの見出しのようなどうとでもとれる内容で実に怪しい。

LD GALLERY
●米国ディスコビジョン盤
テレビサイズ
1981年7月<12-001>
MCA DISCO VISION
1977年10月、パイオニアとMCA(ユニバーサル)との合弁企業UPC(ユニバーサル・パイオニア株式会社)が設立され、ソフト面の開発を担当したMCA。
その後、1980年11月にパイオニア、フィリップス、MCA、IBMがレーザービジョンアソシエイツを設立しレーザービジョンディスクが登場。
いよいよ映画を所有するというオーディオビジュアルの時代が幕を明けるのだった。


そして、1981年にMCAよりリリースされたLDがディスコビジョンだ。
(「ジョーズ」はCAV版もリリースされていたようだ。)
スノーノイズはあるが、もちろん現在のプレイヤーでも再生可能。
「この映画は、子供によっては強烈すぎる描写を含んでいるので、父母の指定が望ましい」というPG指定のアテンション画面がオープニングに挿入されている。
ちなみに、スぺコレLDの映像特典「メイキング・オブ・ジョーズ」ではプロデューサー、デビッド・ブラウンが、このPG指定についての顛末を語るシーンが見られるが国内初盤DVDのメイキングではカットされていた(※30th アニバーサリースペシャルDVDには収録されている)。
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国内初盤テレビサイズ/1985年リリース 米国初盤テレビサイズ/1985年リリース 米国盤ワイドサイズ/1991年リリース
●国内初盤テレビサイズ
1985年パイオニア
<SF057-1786>
※廉価版は1990年3月25日リリース
●米国盤テレビサイズ
1987年<12001>
MCA/Universal Home Video

※ジャケットのイラストが左右逆版
●米国盤ワイド
1992年11月6日 <41086>
MCA/Universal Home Video
※サイド3はCAV収録
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●国内盤ワイド
1993年7月10日

パイオニアLDC<PILF-1649>
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●スペシャルコレクション ジョーズ
国内THX-LD盤 1997年3月8日

パイオニアLDC<PILF-2306>
下記 Signature Collection LDと同じTHXマスター、特典映像を収録した国内盤スペシャルコレクション3枚組LD-BOX。
スピルバーグ監督のサイン入りジャケットサイズ6ページ解説書封入。
国内盤には原作本・サントラCDの封入特典無し。

■本編/124分 SIDE1〜3(※国内盤は本編サイド3のみCAV収録)
※エンディングクレジット後のPG指定の画面はカット。
■音声/オリジナルモノ英語音声

■特典映像/
SIDE3巻末、SIDE4〜6
●劇場版オリジナル予告編4種収録
−ティーザートレーラー1(45秒)※最後のPG指定画面はカット
−ティーザートレーラー2(1分02秒)※本スペコレLD、Signature Collection米国盤LDのみ収録。
−劇場用予告編(3分22秒)
−2週間限定リバイバル上映版予告編(1分12秒)

●THE JAWS ARCHIVES 「ジョーズに関する資料」
−ストーリーボード&オリジナル・スケッチ
<以下撮影が始まる前に原作と脚本の草稿に基づきイラストレーターのトム・ライトが描いたもの>

・オープニング・クレジットとクリシーが襲われるシーン
・少年が襲われるシーン
・エルトンが襲われるシーン

(初期の脚本にあったロブスター漁をしていたエルトンが食い殺されるシーン)
・フーパーが襲われるシーン
(ピーター・ベンチリーが脚色した脚本にあったフーパーがサメに殺される設定のもの)
・変更になったフーパーの運命(映像化されたもの)
・最後の対決
(ピーター・ベンチリーが脚色した脚本にあった別エンディングでは、クイントはサメに突き刺したモリのロープが足に絡みサメもろとも海に沈んでいき、サメは射られたモリの傷で死んでいく)

<以下プロダクション・デザイナーのジョン・アルヴェスJr.()が描いたもの>
・オリジナルのコンセプチャル・アート及びクライマックス・シーン
※本スぺコレLDの日本語表記では名前がジョン・アルヴェスJr.となっているが、本編クレジットのJOSEPH ALVES, JR.(ジョセフ・アルヴスJr.)の間違いと思われる。なお、米国盤Signature Collection LDでは現在の名前であるJOE ALVES(ジョー・アルヴス)表記となっている。

-映画製作時の写真
-マーケティング
-「ジョーズ」現象

※撮影中のスチール写真や世界各国のポスター、ロビーカード多数収録。

●THE MAKING OF STEVEN SPIELBERG'S JAWS 「メイキング・オブ・ジョーズ」
製作・監督・脚本:ローレント・ブーゼロウ
本編部分テレシネ監修:マーティン・コーエン
原作から脚本へ/本物のサメの場面/キャスティング/島の一時滞在者/製作物語/サメ/サメが動かない/オルカ号/「ジョーズ」の撮影/傷/クライマックス/フィルムの仕上げ/ヴァーナ・フィールズ、またの名をマザー・カッター”/ジョン・ウィリアムスの音楽/テスト試写/観賞指定ランク/反応/「ジョーズ」現象/最後の言葉

●採用されなかったテイク
ブロディとエレン/ブロディ、クリシーを語る/クリシーの遺体/アミティの町並み/カーフェリー/クイントの車 /クイント、地元売店で/ブロディ、桟橋にて/アミティに到着するフーパー /追跡/タイガー・シャークを探して/クイントのアシスタント※ラッコ論議は未収録

●削除されたシーン
ブロディがジョーズに向かって発砲するも発射できないシーン/クイントがジョーズに喰われ血を吐くシーン
※30thアニバーサリースペシャルDVD-BOX<UNLD-25341>に収録されている“クイントのアシスタントがサメ退治への同行を断る”NGシーンは未収録。
●レーザーディスク・クレジット
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●Signature Collection JAWS
米国THX-LD盤 1995年11月28日
MCA/Universal Home Video <42583>
ピーター・ベンチュリ−原作本、サントラCD付、本編映像はオールCAV(特典映像はCLV)。1万枚限定。スピルバーグ監督のサイン入りジャケットサイズ6ページ解説書封入。
本編エンディングクレジット後に劇場公開時と同じPG指定の画面有り。

※特典映像は上記スペシャルコレクション ジョーズ国内THX-LD盤<PILF-2306>参照
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DVD GALLERY
Jaws: 25th Anniversary Collector's Edition 2000年7月11日米国盤DVDリリース ジョーズ・25周年記念コレクターズ・エディション 2000年8月25日国内盤DVDリリース
●25th Anniversary Collector's Edition
米国盤DVD 2000年7月11日
Universal Studios<20912>
シネスコ・スクイーズ仕様、トールケース版
米国盤はdts音声版、スタンダードサイズ版同時発売
ピクチャーディスク仕様
●25周年記念コレクターズ・エディション
国内盤DVD 2000年8月25日
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
<SUD-30744>
シネスコ・スクイーズ仕様、ジュエルケース版
初回限定ピクチャーディスク仕様
■本編/123分54秒 シネスコ・スクイーズ仕様 (米国盤はリージョンコード1)
※エンディングクレジット後のPG指定画面有り。
※ジャケットのジョーズが鋭角的なイラストに変更された。
■音声/ドルビーデジタル5.1chサラウンド英語、ドルビーデジタルモノラルスペイン語
※オリジナルモノ英語音声未収録
■字幕/日本語・英語・中国語・韓国語・ポルトガル語・スペイン語・タイ語

■特典映像/
●メイキング・オブ・ジョーズ(50分08秒)
※Signature Collection LD、スペコレLD収録のメイキングを編集した短縮版。
●未公開シーン
ブロディとエレン/ブロディ、クリシーを語る/アミティの町並み/カーフェリー/クイント、地元売店で/ブロディ、桟橋にて/アミティに到着するフーパー/追跡/ラッコ論議【初収録】/タイガー・シャークを探して
※“クリシーの遺体”“クイントの車”“クイントのアシスタント”は未収録。
●NGシーン
ブロディがジョーズに向かって発砲するも発射できないシーン/クイントがジョーズに喰われ血を吐くシーン
※30thアニバーサリースペシャルDVD-BOX<UNLD-25341>に収録されている“クイントのアシスタントがサメ退治への同行を断る”NGシーンは未収録。
●オリジナル劇場予告篇(3種のみ)
−劇場用予告編(3分22秒)
−ティーザートレーラー1(51秒)
−2週間限定リバイバル上映版予告編(1分12秒)

※Signature Collection米国盤LD、国内スペコレLDに収録されていたティーザートレーラー2(1分02秒)は未収録。
●フォトギャラリー
※撮影中のスチール写真や世界各国のポスター、ロビーカード多数収録。Signature Collection LD、スペコレLD収録とほぼ同じ。
●プロダクションノート※文字情報(本DVDのみ)
●海から脱出せよ!ジョーズクイズ※本DVDのみの特典映像クイズ
●サメの世界※文字情報(本DVDのみ)
●スクリーンセーバー※PCで使用できるスクリーンセーバー収録(本DVDのみ)
●タレントファイル
※スピルバーグ監督と主演3人の静止画&文字情報プロフィール(本DVDのみ)
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●25周年記念コレクターズ・エディション
国内トールケース盤DVD
2002年4月19日
上記国内ジュエルケース版をトールケース版にリニューアルした期間限定生産廉価盤DVD。
本編映像、特典内容はジュエルケース版とまったく同じ。 解説書もジュエルケース版のものをそのまま封入。
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30th アニバーサリースペシャルDVD-BOX
●30th アニバーサリー
スペシャルDVD-BOX
初回数量限定(3500セット)生産
国内盤DVD
2005年8月26日
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
<UNLD-25341>
ディスク1:本編ディスク
■本編/123分47秒 シネスコ・スクイーズ仕様
※エンディングクレジット後のPG指定画面はカット
■音声/英語5.1ch、英語5.1ch dts、日本語5.1ch
※オリジナルモノ英語音声未収録
※日本語吹替音声は、谷口節(ブロディ)、内海賢二(クイント)、堀内賢雄(フーパー)、佐藤しのぶ(ブロディ夫人エレン)、佐々木梅治(ヴォーン市長)
■字幕/日本語・英語・中国語(2言語)・韓国語・インドネシア語・タイ語

ディスク2:ボーナスディスク
■特典映像
※劇場予告篇集は未収録
●サメ、ジョーズとは a look inside JAWS (109分23秒)

小説からシナリオへ/生きたサメの映像/キャスト/ロケーション/プロダクション・ストーリー/サメ/“サメが動かない”/オルカ/サメを撮る/傷/クライマックス/“編集の母”ヴァーナ・フィールズ/映画の仕上げ/ジョン・ウィリアムズの音楽/スニーク・プレビュー/年齢制限指定/観客の反応/ジョーズ現象/クレジット

※Signature Collection LD、スペコレLDに収録されていたドキュメンタリー「メイキング・オブ・ジョーズ」(1995年製作)を、ほぼそのまま再収録しているが、本DVD収録にあたっての修正点は ・チャプター間のタイトルメニューの変更 ・「“編集の母”ヴァーナ・フィールズ」と「映画の仕上げ」の順番が逆 ・スピルバーグ「最後の言葉」の章削除など。
特にドキュメントの最後を飾る「ジョーズは見ると楽しいが、製作中は苦痛だった」というスピルバーグの辛辣な言葉が削除されているのは映画会社側の何か意図的なものを感じてしまう。(スピルバーグの意向かもしれないが…)
また初盤DVDに収録されていたメイキング(約50分)も、このメイキングが基本となっているが残念ながらかなり短縮されている。

●ギャラリー
オリジナル・スケッチ/未使用の絵コンテ/製作の舞台裏/キャスト&スタッフの写真館/ベン・ガードナーのシーン/オルカ/ブルースと生きたサメ/宣伝用写真/マーケティングとグッズ
※Signature Collection米国盤LD、国内スペコレLD収録のものと絵コンテ、スチール写真等の素材自体は同じもののようだ。
●サメの実態【初収録】
サメの習性の説明と360度回転させて見る事ができるサメのCG映像
●未公開シーン
ブロディとエレン/ブロディ、クリシーを語る/クリシーの遺体/アミティの町並み/カーフェリー/クイントの車/クイント、地元売店で/ブロディ、桟橋にて/アミティに到着するフーパー/追跡/ラッコ論議/タイガー・シャークを探して/クイントのアシスタント

●NG集
ブロディがジョーズに向かって発砲するも発射できないシーン/クイントがジョーズに喰われ血を吐くシーン/クイントのアシスタントがサメ退治への同行を断るシーン【クイントのアシスタントがサメ退治への同行を断るシーンは初収録】
●1974年の舞台セットから(8分57秒)【初収録】
※撮影当時のスピルバーグへのインタビュー映像。(本DVDのみに収録されている特典映像となる)
●絵コンテを比較

オープニング・クレジットとクリシーの死/キントナー少年の死/フーパーの新たな未来/クライマックス

※Signature Collection米国盤LD、国内スペコレLDでは絵コンテ(ストーリーボード)のみ掲載していたが、実写映像と絵コンテを2画面で同時比較できるように改良されている。
よってSignature Collection米国盤LD、国内スペコレLDにあった“初期の脚本にあったロブスター漁をしていたエルトンが食い殺されるシーン”及び“ピーター・ベンチリーが脚色した脚本にあったフーパーがサメに殺される設定のもの”同じく“別エンディング(クイントはサメに突き刺したモリのロープが足に絡み、サメもろとも海に沈んでいき、サメは射られたモリの傷で死んでいく。)”“プロダクション・デザイナーのジョー・アルヴスが描いたオリジナルのコンセプチャル・アート”は比較できる実写映像が存在しないので上記ギャラリー内の「未使用の絵コンテ」として掲載している。
---30th アニバーサリー スペシャルDVD-BOX 封入セット--
●ロビーカード(8種類)
●モノクロスチール写真(6種類)
●35mmセニタイプ
●スケッチ本(16ページ)
 
<封入特典>
●LIMITED EDITION JAWS SOUNDTRACK HIGHLIGHTS(CD)
1.Main Title(Theme from Jaws)
2.Sea Attack Number One
3.Night Search
4.Hand To Hand Combat

●ロビーカード(8種類)
●モノクロスチール写真(6種類)
●35mmセニタイプ(フィルム入りポートレート)
●スケッチ本(カラー16P)
※美術監督ジョー・アルヴスが描いたオリジナルのコンセプチャル・アート、及び特典映像内クライマックス・シーンの“実写と絵コンテの比較”をブック化。ジョー・アルヴスのコメント入り(和訳付)。
サメの歯にイカをくくりつけたり、肉片をぶら下げたのはジョー・アルヴス。※当時はJOSEPH ALVES,JR(ジョセフ・アルヴスJr.)
「この肉片はバラバラになったクイントさ」と説明し、スピルバーグに大ウケしたという。
海上撮影での度重なるトラブルからテンパっていた若きスピルバーグを助け「ジョーズ」を傑作たらしめたもの。それは間違いなくジョー・アルヴスのような優秀なスタッフの力があったからこそ。

●オリジナル・ポスター
●オリジナルポスター
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Blu-ray GALLERY
●JAWS コレクターズ・エディション
ブルーレイ スチール・ブック仕様<デジタルコピー付>
【Amazon.co.jp限定】(完全数量限定)
2012年8月22日
ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
<GNXT-1013>
下記JAWS コレクターズ・エディション ブルーレイ<GNXF-1655>のスチールブック仕様盤。
デジタルコピーDVD、44ページフルカラーブックレットも透明スリーブ内にスチールブックケースとともに封入、ディスクも型番含めてまったく同じものとなる。
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●JAWS コレクターズ・エディション
ブルーレイ<デジタルコピー付>
(初回生産限定)2012年8月22日
ジェネオン・ユニバーサル
エンターテイメント
<GNXF-1655>
●JAWS コレクターズ・エディション
ブルーレイ<デジタルコピー付>
(初回生産限定)2012年8月22日
ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
<GNXF-1655>
オリジナルネガフィルムから4Kスキャニングによるデジタル修復を施した「ジョーズ」ブルーレイ版。
その修復過程は特典映像内「フィルムの修復」でも紹介されているが、100周年を迎えるユニバーサルとしても「ジョーズ」のフィルムの修復と保護には相当力を入れたようで、スピルバーグ監督監修の元、1975年の公開当時よりも美しい映像といわれるほど見事に生まれかわった。
まさしく現時点では最高画質の「ジョーズ」といえるだろう。30thアニバーサリースペシャルDVDの画質がVHSの3倍モードほどにも劣っているように感じる。

「ジョーズ」といえば、スピルバーグが若気の至りから強行し困難を極めた海上撮影が有名だが、湖やプールで行う代替撮影では絶対にだせないあの本物の海、大西洋の広大なスケール感は隅から隅まで精細なHD画質でこそ堪能できる。
ややもするとブロックノイズが目立つ大海原の表現も十分及第点。ブルーレイのキャパシティがあればこその映像だ。

DVDでは未収録だった劇場公開版オリジナルモノ音声も収録。
シアターモードのエコーを効かせればまさに劇場公開当時の疑似映画館となるのだ。

■本編/123分54秒 16:9スコープサイズ(1080P) MPEG-4 AVC
※エンディングクレジット後のPG指定画面はカット
■音声/
1.英語 7.1chサラウンド/DTS-HDマスターオーディオ
2.日本語 5.1chサラウンド/DTS
※日本語吹替音声は30thアニバーサリースペシャルDVD-BOX<UNLD-25341>収録と同じ。
谷口節(ブロディ)、内海賢二(クイント)、堀内賢雄(フーパー)、佐藤しのぶ(ブロディ夫人エレン)、佐々木梅治(ボーン市長)
3.オリジナル英語 2.0chモノラル/DTS
※劇場公開版音声収録(DVDには未収録)。7.1ch(5.1ch)音声では消されていた沈没するオルカ号の悲鳴のような軋む音、聞こえにくくなっていたクライマックスのブロディの決め台詞“サナバビッチ”の“ビッチ”もLD以来ようやく復活。
4.ポルトガル語 5.スペイン語 6.ポーランド語 7.ロシア語 8.タイ語
■字幕/1.日本語 2.英語 3.ポルトガル語 4.スペイン語 5.ポーランド語 6.ロシア語 7.タイ語 8.広東語 9.韓国語 10.中国語
■チャプターリスト、ポップアップメニュー

■特典映像
●未公開シーン&NG集<SD画質>
30thアニバーサリースペシャルDVD-BOX<UNLD-25341>収録と同じ。
−未公開シーン
ブロディとエレン/ブロディ、クリシーを語る/クリシーの遺体/アミティの町並み/カーフェリー/クイントの車/クイント、地元売店で/ブロディ、桟橋にて/アミティに到着するフーパー/追跡/ラッコ論議/タイガー・シャークを探して/クイントのアシスタント

−NG集
ブロディがジョーズに向かって発砲するも発射できないシーン/クイントがジョーズに喰われ血を吐くシーン/クイントのアシスタントがサメ退治への同行を断るシーン

●メイキング・オブ・「ジョーズ」(122分48秒)<SD画質>
※Signature Collection LD、スペコレLDに収録されていたドキュメンタリーをほぼそのまま収録。30thアニバーサリースペシャルDVD-BOX<UNLD-25341>では削除されていた「ジョーズは見ると楽しいが、製作中は苦痛だった」と語るスピルバーグの最後の言葉も復活しているが、版権の関係でそのまま収録できなかったのかチャプターごとのタイトルが削除されている。
原作から脚本へ/本物のサメの場面/キャスティング/島の一時滞在者/製作物語/サメ/サメが動かない/オルカ号/「ジョーズ」の撮影/傷/クライマックス/フィルムの仕上げ/ヴァーナ・フィールズ、またの名をマザー・カッター”/ジョン・ウィリアムスの音楽/テスト試写/観賞指定ランク/反応/「ジョーズ」現象/最後の言葉

●伝説は終わらない:作品の反響と遺産(101分21秒)<SD画質>【初収録】
製作に関わったスタッフ、キャストの当時と今、「ジョーズ」が社会に与えた文化的影響など、公開から37年の年月を重ねた今もなお高い人気を誇る「ジョーズ」を語る新メイキングドキュメンタリー。
2008年2月10日75歳で亡くなったブロディ署長役ロイ・シャイダー、ブロディの長男マイケルを演じたクリス・レベル(2000年に心臓マヒで死去、スチールのみ)、大人になった次男ショー役のジェイ・メロ、劇中ではジョーズに食われてしまったがこちらも無事に大人になったアレックス少年役ジェフリー・ヴォーヒーズ。
そしてブロディ署長へのビンタで知られ今でもマニアからファンサービスとしてビンタを求められるというキントナー夫人役リー・フィエロなどのインタビュー映像。さらに、あの生首でも有名なベン・ガードナー役の故クレイグ・キングズベリー、なんと犬のピピのその後なども紹介。
また、影響を受けた映画人、コレクターたちが「ジョーズ」の魅力を語り、海外でも大ヒットした劇場公開当時の行列や混雑を移した記録映像(日本の様子も映る)、2005年にマーサズビンヤード島で行われたジョーズ祭りの様子とロケ地今昔、ユニバーサル・スタジオのアトラクション、撮影後のジョーズとオルカ号の行方も紹介される。
貴重なホームビデオ映像や「ジョーズ」NGシーン、未公開シーンも多数収録。幅広く丹念に取材した結果だろう、メイキング的な裏話なども聞かれ、内容はかなり充実している。
公開から30年が経つ今も「ジョーズ」伝説は終わっていないという言葉通り、なかなか興味深いドキュメンタリーになっている。

マーサズビンヤード島での撮影/作品の反響/テーマ曲について/サメの撮影秘話/登場人物と出演者たち/サメの魅力/インディアナポリス号/ジョーズ祭り/実世界のジョーズ/伝説は終わらない

●フィルムの修復(8分28秒)<HD画質>【初収録】
※100周年を迎えるユニバーサルはフィルムの保護と修復を献身的に行っている。「ジョーズ」はその中でも特に力を注いだ作品となり、その映像の修復過程と7.1chサラウンド化による音質の改善を紹介するコンテンツとなる。
「1975年の公開当時よりずっといい」「聞いたこともないほど音がいい」と語り、完成した映像と音声にOKを出したスピルバーグ。作品への愛と最新機器によって最高の修復が可能になった「ジョーズ」はデジタルファイルの他に記録保管用として新しいネガフィルムも作られたとの事。まさに文化的遺産に相応しい価値ある対応だと思う。

●1974年の舞台セットから(8分56秒)<SD画質>
30thアニバーサリースペシャルDVD-BOX<UNLD-25341>収録と同映像

●ギャラリー<SD画質>
-絵コンテ
-プロダクション・フォト
-マーケティング
-各国のポスター&ロビーカード

※30thアニバーサリースペシャルDVD-BOX<UNLD-25341>の絵コンテは実写映像と絵コンテを2画面で同時比較できるように改良されていたが、本ブルーレイ版では絵コンテのみとなる。
上記いずれもSignature Collection LD、スペコレLDに収録されていたものを背景画像もそのまま画面中央に縮小して再収録しただけ。さらにSignature Collection LD、スペコレLDは早送りが出来たがブルーレイは出来ず。非常に扱いにくい。
せっかくのブルーレイなのでポスター、特典映像のみ別ディスクにしてでもロビーカードなどのスチールはHD画質で再収録してほしかったが、残念。

●オリジナル劇場予告編<SD画質>
−劇場用予告編(3分15秒)のみ収録
※映像内容は同じだが再生スピードがやや速い。
※Signature Collection LD、スペコレLD、25周年記念コレクターズ・エディションDVD<SUD-30744>に収録されていたティーザートレーラー1(51秒)、2週間限定上映リバイバル版予告編(1分12秒)未収録。また、Signature Collection LD、スペコレLDに収録されていたティーザートレーラー2(1分02秒)も未収録。

●デジタルコピーDVD封入
※PCに対応するSD画質で視聴可能(日本語吹替版)

●44ページフルカラーブックレット封入
主要スタッフ&キャスト紹介、メイキングスチール、サメ(愛称ブルース)のロボット(アニマトロニクス)オリジナル設計図、絵コンテ、インディアナポリス号の独白シーン、世界各国のポスター、「ジョーズ」の残したものなどメイキングドキュメントのブックレット版となる。
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