●RODAN
AND WAR OF
THE GARGANTUAS
2-DISC COLLECTORS SET 米国盤DVD
2008年9月9日 Classic Media<LVD81515>
RODAN“空の大怪獣ラドン海外版”とカップリングリリースされた「THE
WAR OF THE GARGANTUAS」サンダ対ガイラ海外版。(ラドン海外版はこちら)
コード1 国内のプレイヤーでは再生不可。
●海外版(アメリカ公開版)
英語モノラル音声、チャプター付
上記東宝特撮巨大生物箱DVD-BOX封入の海外版DVD(TDV17007D)とはマスターが違い、完全シネスコスクイーズ収録となる。
映像内容は過去にリリースされていた海外版と同じ92分版となるが、アメリカで公開されたフィルムからテレシネされたもののようで、冒頭に“HENRY G. SAPERSEIN PRESENTS”“A UNITED PRODUCTION OF AMERICA UPA RELEASE”とカンパニークレジットが表記される。
冒頭に“HENRY G. SAPERSEIN PRESENTS”“A UNITED PRODUCTION OF AMERICA UPA RELEASE”カンパニークレジットが表記。
国内オリジナル版では、岩肌をバックにしたメインタイトルに続いて、すぐに波のうねる海をバックにしたクレジットが始まるが、海外版では岩肌をバックにした「A HENRY G. SAPERSTEIN ENTERPRISES PRESENTATION」のあと、嵐の海を航行する第三海神丸、迫る大ダコからガイラ登場。
大ダコを仕留めたガイラが第三海神丸を掴んで激しく揺さぶるシークエンスまでが一気に流される。そしていよいよ、波のうねる海をバックに「THE WAR OF THE GARGANTUAS / 1970 BENEDICT PICTURES CORPORATION」「Starring RUSS TAMBLYN」のクレジットが始まる。
−ドイツ語吹替モノラル音声/デジタルノイズ処理音声収録
−チャプターメニュー付
・特典映像 −Thorsten Rosemannによるオーディコメンタリー収録
メニュー表記上にはファンのオーディコメンタリーとあるのでドイツのマニアか? −貴重なドイツ版劇場用予告編(2分12秒)
映像自体はドイツ初盤DVD(74558)と同じだがスクイーズ収録となる。 −ドイツ公開時の貴重な宣材用プレスシート、ロゴ・イラスト集収録
−ドイツ公開版プログラム(静止画3枚)収録
上記宣材は静止画によるスライドショーとなり、文字情報を拡大表示するのでSD画質でも視認できる。 −主にドイツ公開版のポスター、ロビーカード等の当時の宣材収録。
静止画スライドショーをバックにキップ・ハミルトンが歌う"FEEL IN MY HEART"が流れる。
<→キップ・ハミルトンについてはこちら>
■ディスク-2 ●アメリカ公開版「THE WAR OF THE GARGANTUAS」
本編88分23秒(早回し版)シネスコスクイーズ仕様。
早回し版となるが上記Classic Media版米国盤DVD(LVD8151)と同じ映像となる。
・特典映像 −Super 8 Fassung Piccolo
"FRANKENSTEIN Zweikampf der Giganten"ドイツ語版スーパー8mmフィルム piccolo film社製 全2巻 32分23秒収録
同じANOLIS ENTERTAINMENTリリースのドイツ再発盤DVD「キングコング対ゴジラ」スチールブックDVD仕様(ACE014)特典映像収録の8mmフィルム同様、古い映像なので褪色が激しく、画質どうこうのレベルではないが、映像資料として貴重。
第1巻は映画冒頭の嵐の海を航行する第三海神丸から、絶命寸前のガイラをサンダが救出しに現れるまでのドイツ公開版(国内オリジナル版)の前半ダイジェスト版収録。
第2巻はサンダとガイラの戦いを中心とした後半のダイジェスト版。
15分程の映像にも関わらずキップ・ハミルトンが歌う"FEEL IN MY HEART"が(一部のみだが)収録されているのが面白い。
ドイツオリジナル公開版ではカットされていたはずの「"ふるさと"を歌いながら手を握り合ってハイキングする若者達」の映像や、エンディングが"ENDE"ではなく"The End"表記になっているのでドイツ公開版のフィルムを流用したのではないものと思われる。
−Werberatschlag Beigien
ベルギー版プレスシート静止画収録 −Werberatschlag Frankreich
フランス版プレスシート静止画収録 −Werberatschlag Spanien
スペイン版ポスター静止画収録
※上記宣材は静止画によるスライドショーとなり、文字情報を拡大表示するのでSD画質でも視認できる。
−Bildergalerie International
世界各国のポスター、ロビーカード、スチール、国内版プロマイド、メイキングスチール集スライドショー
※メニュー画面2枚目では、やはりキップ・ハミルトンが歌う"FEEL IN MY HEART"が流れる。
<→キップ・ハミルトンについてはこちら>
別テイク・編集曲集として自衛隊マーチM12の別テイク
M12T1」、「新M14」(上期の未使用だったM14の差替曲、自衛隊マーチの編集版)、「新M19」(フランケンシュタインの細胞II
M19の編集版)、「M26RR(リレコ)編集分」(サンダ対ガイラI
M26の編集版)が収録。
その他、富士の山道をハイキングしている若者達が歌うコーラス曲「ふるさと」の別テイク集と、その代替曲「アルプス一万尺」。
また、キップ・ハミルトンが歌う「FEEL
IN MY HEART(PS-サンダT3)」のカラオケ版、効果音集、予告編などの貴重な音源が収録されている。
"FEEL IN MY HEART"の歌詞が映像からのヒアリングにてフル掲載されている。作曲は伊福部昭だが作詞は不明。
東宝に残されているスコアではタイトルは"STUCK IN MY THROAT"。キップ・ハミルトン本人がボーカリストとして指定されている。
提灯が飾られている海岸沿いの夜のビヤホールで、"FEEL IN MY HEART"をやりきった感いっぱいに歌い上げたあと、危うくガイラの餌食になるところだった外人歌手役はハリウッドの女優キップ・ハミルトン。
キップ・ハミルトンはプロデューサーのヘンリー・G・サパースタインお気に入りの(恋人との説もあった)女優。
たとえBランクといえどもハリウッドスター。
ラス・タンブリンと共に出演させる事でアメリカでのセールスをしやすくするための手法で、合作映画という事を強く意識させるシーンでもある。 流行歌手を客寄せのためにワンシーンだけでも映画に登場させるといった歌謡ショー的演出は、当時の日本映画ではよく見られた趣向だが、特撮怪獣映画では珍しい。
黒澤映画よりも外貨を稼いだという東宝特撮怪獣映画でそれが行われた事で、良い意味でも悪い意味でも海外の観客には強いインパクトを与えたようで、もはや海外では"FEEL IN MY HEART"は「サンダ対ガイラ」になくてはならない挿入歌となっている。