首が切れ、腕が飛び、鼻がそがれ、血しぶきが舞い上がる迫力ある殺陣と、短いながらも印象的なエピソードを次から次へと重ねていく展開は、クライマックスの赤兵衛の宿場での戦いまで決して飽きる事はない。
赤ん坊をポ〜ンと放り投げてから、一瞬の居合い斬りの後、また赤ちゃんを抱きかかえるといった旧作の名シーンもふんだんに取り入れ、座頭市の集大成版ともいえる内容となった。
新シリーズとして続編を、という話もあったが過去のシリーズで考えられるネタはすべて出尽くした感があること、勝新の麻薬不法所どの発覚などでお流れとなってしまった…。